サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

終末期とは

2015年10月26日 22時17分46秒 | 介護日記
去年の12月から、今年の4月にかけて、介護職員初任者研修を受講し、無事に修了した。16回の講習と4回のレポート試験、そして最後に確認テストと修了テストがあります。

その4回目のレポート問題の中に、「終末期とは」という問題があった。終末期について、テキストの内容を要約し200字以上400字以内でまとめるというものでした。終末期についての講習はまだ受けていません。予習(自習)して理解を深めるためのものだったのでしょう。何もよくわからないまま、テキストを読んでいくと、終末期の定義が2つほど載っていました。その中の 日本老年医学会 による定義では
病状が不可逆的かつ進行性
・その時代に可能な限りの治療によっても病状の好転や進行の阻止が期待できず
近い将来の死が不可避となった状態
だという。

サキさんの場合はどうだろう

・病状は進んでいる。いつ誤嚥を起こすかわからない
・現在の医学では治すことはできない(認知症の治療薬はない
・近い将来の死・・これだけは、まだ少し先の話だと思いたいが、10年、20年先の話ではないことは確かだ。

アルトのつどいの Mさんの奥さんの死 が、私に終末期を意識させる。

胃ろう、延命処置等、特養に入所の際に説明を受けたが、正直、ぴんと来ていなかった。いろいろ考えなくてはいけないのだろう。少なくとも心の準備はしておかなくてはいけないのだろう。まずは医療的な面を、色々と勉強しなくては。正しい選択ができるように。悔いのない選択ができるように

 ちなみに、初任者研修の記述問題に私はこう書いている。

「日本老年医学会の定義によると私の妻はもはや終末期ということになる。すでに要介護5となり半分寝たきりの生活である。まだ死は近くないと思うが他の要素は当てはまっている。どんどん意思は通わなくなっている。つらいが何とか最後まで介護を行うつもりです。」

最後は文字数の関係で、尻切れトンボになってしまった。ちなみにこの記述は、10点満点中、5点でした。
気持ちはわかりますが、私的なことは書かないように・・とありました。でも、サキさんのことをレポートに書かずにはいられませんでした。勝手に手が動いていました。


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