サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

認知症グッズ

2016年02月29日 22時02分21秒 | 若年認知症のつどい
きのう、サキさんの面会の前に「アルトひまわり会」がひらかれた。今年の5月で丸3年になる。その間に当初からのメンバーは介護のベテランになり、本人はどんどん重度になっていく。Mさんは奥さんを看取った。
 新しいメンバーも増えている。私たちの経験が新しい人たちの道しるべになれば良いと思う。会の中身も模索しながら新しい試みにも挑戦する。
1、各務原の「あすなろ絆会」との交流。
1、ある本人にスポットを当て、より深く介護の経験、経緯を振り返る。
1、料理教室(男性介護者が多いので)
1、花見や散歩など、たまには外にも出てみる。
1、カラオケ大会

等々の新しい試み、要望等も取り入れながら、会が皆さんの癒しの場、勉強の場、発散の場になっていけばいいなと思います。リーダーのMさん、アルトのK部長とも協力して、自分も微力ながら頑張っていきたいと思います。

そして、改めて思ったことがあります。
災害時に備える『防災グッズ』があるように、認知症の様々な出来事に備える『認知症グッズがあればな。次々に降りかかってくるいろんな状況に対し、すぐに対応できる心の備えと共に、物の備えも必要だ。きちんと備えがあれば介護に余裕もうまれる。余裕があればヒステリックになることもない。少なくともパニックになりわめきちらし大声を張り上げることもない。

『認知症グッズ』の中身の候補は、
・使い捨てゴム手袋(汚れ物に落ち着いて対応できるように)
・ウェットティッシュ
・ゴミ袋(レジ袋でも可)
・おしりふき
・認知症のガイドブック

要介護5になったサキさんの介護には、当たり前のように必要なものも、要介護1の時には「まだ必要ないだろう」と何も備えていなかった。つどいで1歩先を行くMさんやGさんの話も遠い先の話と思っていた。だがすぐにその時はやってくる。特に若年の場合はあれよあれよという間に進行していく。Mさんの話を聞いたときにすぐに備えを始めていれば、もっと優しく対処できた気がして悔やまれる。

これから、介護の本番を迎えるみなさん。今からしっかり備えましょう。準備をしましょう。心と物の両方を備えておきましょう。少しはゆとりが生まれると思います。