分子栄養学講師の気ままなブログ

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敏感過ぎる人、HSPと音…なぜ5人に1人もいるのか。

2018年09月15日 | 発達障害

今日は繊細で敏感過ぎる人たちHSPの話題

 

HSPの人たちの特徴のひとつ

”大きな音に敏感”に反応してしまう

というのを見たり聞いたりしたことがある人も多いと思います

 

いくらHSPとかっこいい名(?)がつこうとも…

身体の中身をひとたび覗けばそこに見えるは代謝障害であり……

だって、身体の中でなんらかの不具合があるからこそ、そういった特徴特性症状が出てくるわけです

 

当然ですが、原因はすべて身体・脳の中にあります

 

前回の記事、多動とグルタミン酸と亜鉛のなかで、

亜鉛不足がもたらす興奮作用や神精神症状については触れましたが

実はHSPの人たちの音に敏感という症状(特徴?特性?)も、(以前より書いてきた)こういった亜鉛不足であったり、酵素活性低下であったりと…、

身体の中で起きている問題が関係しています

 

”発達障害と代謝障害”という内容でこのところ書いてきましたが

HSPは5人に1人もいると囁かれるその理由も、HSPも発達障害(代謝障害)同様に、

もともとの遺伝的な代謝の障害・不具合からくるもの…

(たとえば酵素不活性やタイプや脳内のトランスポーターや受容体の異常などなど)

また、生活習慣の乱れや栄養不足によって引き起こされた代謝障害が根本に潜んでいると考えたならば、

5人に1でも5人に2人でも、全然驚きではない数です

 

精神症状や興奮作用ひとつにとっても、そこには亜鉛不足や銅過剰やB6不足やGAD酵素やら…

様々な要因が潜んでいて、その症状を発症させるメカニズムはひとつではないのです

 

HSPが音に敏感になる理由に関しても、同じことが言えます

亜鉛にはグルタミン酸の受容体に働くことで興奮を抑制する効果がある

ということでしたが。

亜鉛不足があると、脳が興奮して些細なことに反応し、神経過敏になります

 

夜寝ていても、些細な物音で目がさめてしまうのは、

身体が常に興奮状態だからとも言えます

リラックス出来ていない状態と言えますが、その要因のひとつは脳内のGABA不足の可能性もあります

 

セロトニン不足ありのマグネシウム不足ありの…、、

結果メラトニン不足による睡眠障害の可能性も考えられます

 

また、ずっと以前の記事でも書きましたが、

(👉仕事が続かない病気

”視床”の働きも関係してきます

 

脳の視床の働きが弱い人というのは、注意機能が上手くコントロール出来ないため、

起きている時でもそういった音であったり、周りの環境(がやがやした音や人混み)に敏感に反応してしまい、

とても疲れます

(HSPが”疲れやすい”原因は他にも山ほどありますが、この、《視床の働きが悪い》(弱い)というのもひとつ大きく関係していると思います

 

本来、ふつうの人であれば受け流すなんてことない音まで、無駄に拾ってしまう

(カクテルパーティーで隣の人の声にだけ集中して聞き取れないのも、他の無駄(自分にとって不要)な音が気になって仕方がないから…

聞きたい音だけ、拾いたい音だけ拾えないということでもある…)

 

ふつうの人が人混みにいってもあなたほど疲れないのは、みんなそんなところにいちいち神経、意識が向いていないから

(向け続けない、多少は向いたとしても、すぐに逸らすことが出来る)

 

まさに注意の向け方をコントロール出来ていない

 まさに注意をコントロールする機能が弱い状態

(”視床”は入ってきた情報をフィルターにかけて、必要なものとそうでないものとを分ける働きを担っているのです

 

HSPの音に敏感、人混みが苦手というひとつの症状とってみても、

亜鉛不足や酵素活性の問題や脳の視床機能の弱さやら

いろいろな問題が考えられるわけです

 

もちろん他にも、肉体で他の人よりやたらと感じてしまうそういったストレスや精神的ストレスに対抗するだけの力がない

(つまりはそこで活性酸素が生じるわけですが、その活性酸素を除去する能力が弱い)

そこには、ストレスに対抗するための物質、コルチゾールの分泌不足も潜んでいるかもしれない…

そしてコルチゾール不足には甘いものへの依存による低血糖症や、アレルギー体質なども絡んでくる

 

これまた挙げればきりがありません

 

その敏感さは特性です!!

と言うのも良いですが

 

その敏感さは亜鉛不足による神経過敏

視床機能の弱さによる注意機能のコントロールの悪さ

酵素活性の低下

の、可能性だってあるよ?

 

特性だからと放っておいて問題ない人ならいいのですが…

そうでなかったのならば、日常生活で不便することが多々出てきてしまいます

”特性”と思えるくらいなら、もともと悩んだり苦しんだりなどはしていないはず

 

本人が困っていないならいいですが

敏感すぎて困っている、その敏感さが自分を苦しめているのなら、

明らかに自分が人と違うと分かっているのなら、

身体の中がみんなとは違うのですからみんなと同じではだめなのです

 

残念なことに、そんな人たちというのは、

ただ単に不足の栄養素、または過剰な栄養素(たとえば今回の話で言えば亜鉛や銅)を補えば、それで話は終わりかというとそんなことはありません

ただの栄養不足というには根が深すぎる場合も多々あるのです

 

そのため色々なことを多方面から取り組む必要があるのです

 

HSPの提唱者、エレイン・N・アーロン博士の本

”些細なことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ”のなかでも、

(HSP。他人の態度や発言に高度に敏感な人たちの記事でも少し本について書いております)

アーロン博士は意外にも(って失礼か?)HSPの特性をフォローする取組みについて言及されています

 

ただし、アーロン博士は、ご自身が提唱したHSPを発達障害(代謝障害)とは完全に分けて考えています

(代謝障害という概念を”知らない”のかどうかは分かりませんが…)

 

認知行動療法の必要性なども、博士はしっかり本の中で言及されておるのです

(多くの人がそこんとこスルーしてる気がしてなりませんが…

HSPも、多方面から様々な取り組みを行う必要があるということです

博士もそう言っております

 

ちなみに、

博士はご自身の提唱したこのHSPという存在、概念を、

間違われやすいが、しかしHSPは発達障害ではない!!と、

発達障害とは分けて考えておいでなわけですが…

 

博士が出演するHSPのドキュメンタリー映画の中で、

(ちなみに現在、映画第二弾!HSPの恋愛バージョンのドキュメンタリー映画が製作中のようです

博士はHSPの人達の脳と発達障害の人たちの脳の働きの違いを指摘されています

 

だから発達障害ではないのだ!と言いたいのかもしれませんが、

発達障害だって、みながみな脳の働きが同じなわけではありません

 

脳のどこのどの場所が活動過多になっているのか、、はたまたどの部分は活動低下しているのか、

どの神経伝達物質のトランスポーターや受容体に異常があるのか、、

それは発達障害だったみな同じではなく、一人一人様々と違うのです

 

だから発達障害にしたって多動、不注意・混合・アスペ・自閉症と、様々に分類されて考えられているのです…

 

そしてそこにひとつ、HSPという部類がある…

それでいいのではないのか?

と思うわたしです

(なぜそれをHSPは怒るのか…?

 

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