分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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”産後うつ”から見る代謝障害と栄養療法

2018年09月12日 | 発達障害

なぜ、

発達障害の人でも、発達障害ではない人でも、栄養療法をすると状態が良くなる人が大勢いるのか?

について

 

(そしてそれが発達障害と誤診されて…ということにも繋がっていると思っています

 

わたしは発達障害と診断されようとされまいと、

またそれが誤診であろうと誤診でなかろうと…

 

そんなことはどうでもいい…

 

と、じつのところ思っております

(よかないか…?(笑))

 

まあ何が言いたいのかというと、

栄養療法はすべての人に有効だ取り敢えずやっておけ

と言うこと

(乱暴な言い方ですね…笑)

 

そもそも、発達障害の誤診ってやつがあるとするならば、

その原因はわたしたちの身体の仕組みに関係している!と言えると思います

 

わたしたちの身体は栄養によって動いていて、すべて代謝ありきなのです

つまり、本来あるべきその働きが、何らかの理由で不具合が起きてしまった場合、

それが先天的なものであろうと後天的なものであろうと、狂うものは狂います

(両方が重なることもある)

 

たとえば、ここ数日の記事で度々登場した亜鉛の話

 

亜鉛は、銅とのバランスが大事だと言われています

 

なんでもこのふたつ、”兄弟ミネラル”と言われ、

どちらか一方が増えすぎてしまうと、もう一方がどんどん排出されていってしまう…

そんな性質があるのだとか

 

亜鉛が過剰になれば銅が減る

また逆に、銅が過剰になりすぎると亜鉛が不足するという、

まるで兄弟喧嘩の激しいブラザーズたちのように、反発しあう関係なのです

 

兄弟喧嘩はそこそこに、仲良くバランスを取り合って生活するのが家庭平和の必須条件!

ですよね?(笑)

 

妊娠中は、亜鉛が胎児に奪われる一方で、銅が過剰になりますが、出産後、自然に銅のレベルは低下していくそうです

が、

みながみな、そんなにトントン拍子に話が進むと思うなかれ

 

人によっては、いつまで経ってもこの銅のレベルが下がらずに、

銅過剰状態が続いてしまう人がいるそうです

 

するとどうなるか?

 

産後”うつ”の誕生です

産後鬱の黒幕には、銅過剰が潜んでいるのです

(もともと銅過剰になりやすいタイプの人、ピロール異常と言われる症状を持つ人はとくに普段から"亜鉛不足の銅過剰"と言えるかも…)

 

なぜ銅過剰で産後うつになるのか?

 

実はこれを栄養療法的に読み解くことで、

なぜ、発達障害であろうと、発達障害ではなかろうと、”栄養療法が有効なのか?”

というところが見えてきますし、

また誤診ってやつがあるとするならば、なぜ誤診されるのか、その理由も見えてきます

 

この亜鉛不足と銅過剰、

ひも解くと非常に奥が深いです

亜鉛と銅の関係だけでもこれだけ奥が深いんだから、身体全体ってのは、ブラックホール並みに奥が深いと思えてならない〜

 

まず、銅過剰によって鬱が引き起こされる要因に、

銅が増えすぎると、神経伝達物質であるノルアドレナリンの過剰が引き起こされてしまうということ

 

アドレナリンとはよく聞いたことがあると思いますが、

ノルアドレナリンとは、アドレナリンの前駆体(ノルアドレナリンが材料になってアドレナリンになる)ですが、

アドレナリンノルアドレナリン共に、興奮作用をもたらす物質です

 

アドレナリンがバンバン出ている感じ~

なんて言うのはよく聞きます

(わたしは三井アウトレットパーク系のモールにいくと、アドレナリンがバンバン出ます!!)笑

 

アドレナリン・ノルアドレナリンには興奮作用や血圧上昇の作用があるだけでなく、集中力などにも関係する神経伝達物質です

集中力で高まることで記憶力や学習意欲がアップ

最高のパフォーマンスを出したい時には、ノルアドレナリン、アドレナリン共に必須なわけです

 

銅は、ノルアドレナリンの前駆体であるドーパミンの変換に必須の栄養素となっています

ドーパミン👉ノルアドレナリン👉アドレナリン

この一連の代謝のメカニズムがあるわけですが、

 

それぞれ、

ドーパミン👉ノルアドレナリン

ノルアドレナリン👉アドレナリン

と、体内の中で変換していくわけです

 

そのためには、それぞれ補酵素が必要になります("補酵素"って何?という人、 前々回の記事 あたりで簡単に説明してます)

ドーパミンがノルアドレナリンに変換されるために必要となる補酵素が、

 

銅過剰は、銅が増えすぎたことで、ノルアドレナリンが"必要以上に作られて過ぎてしまう"ことに繋がるのです

 

興奮や集中力を高めるために大事な神経伝達物質とはいえ、

神経伝達物質は多ければ多いほど良いということではありません

 

やっぱりここでもバランスが大事なのです

 

適度であれば集中力を高め、最高のパフォーマンスを発揮させてくれる物質であるにも関わらず、

過剰になると精神状態が不安定になるという症状が出る

 

もの凄くイライラしたかと思えば急に落ち込んだり…

そんな気分の波が激しく襲ってくるといった困ったことに

(逆に銅不足だとノルアドレナリンに変換できないということが起きてきます)

 

産後うつで例えましたが、

出産を経験した女性や今後出産予定のある女性だけに関係ある話かと言えば、、そんなこともありません

出産とは全く関係ない男性、出産する予定のない女性でも、亜鉛不足によって銅過剰になり、鬱っぽくなることも起きるわけです

 

現代人は食品添加物、加工品を多く食べますが、

そういった加工品は亜鉛不足を引き起こしやすくするからです

(栄養療法を実施している病院の先生方は、分子整合栄養医学の血液検査をすると”ほとんどの人が亜鉛不足である"と感じるのだそう…

 

発達障害の誤診ではないとするならば、

ただ単に亜鉛不足…で話は済むかもしれんが、

これが困ったことにもともと遺伝的…。生まれ持ったDNAとして、

この一連の代謝のメカニズムがスムーズにいかない人というのが存在しています

 

ノルアドレナリンが増えすぎてうつっぽくなる要因は、

亜鉛不足からくる銅過剰によるものだけとは限らないのです

 

もともとノルアドレナリンの受容体やトランスポーター(それら神経伝達物質を受け渡しするような場所)に異常があったり、

またそれらの細胞の膜がダメージを受けていたりすれば、

ノルアドレナリンやアドレナリンの量が適材適所に働くように上手く調整出来ないということにもなります

 

これも同じようにノルアドレナリン過剰(もしくは減少)を引きこす可能性があるわけです

 

膜がダメージを受ける要因は、活性酸素のせい

膜がダメージを受ける要因は、膜の構成成分であるコレステロールが足りないせい

膜がダメージを受ける要因は、本来の流動性に富んだ丈夫な膜を作るために必須である良質な脂肪酸が、トランス脂肪酸などに置き換わってきているせい

 

挙げたらきりがない

 

不摂生な生活習慣で活性酸素を多く発生させてしまうことはもちろんですが、、

もともと活性酸素を除去する能力が低い人(体内の活性酸素のレベルが高くなりやすい人)もいます

 

遺伝的であろうと、後天的なものであろうと、

 これらはどちらも代謝を滞らせてしまう要因に他なりません

 

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