小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「先生にもお仕事があるの,分かってね!」

2011-01-30 11:15:40 | 「教師-子ども」関係の攻略法

もちろん私たちは子どもと向き合うのが一番の仕事ですが、それだけでなく、どうしても休み時間などにデスクワークにはげまなくてはならないときもあります。

・・・結構多いんです。

そんなときは,子どもとは関わらず,集中してできるだけ早くその仕事は済ませたいものです。

しかし、そんな状況であるにもかかわらず、机に向かう先生のところに子どもたちはやってきます。

「先生~ジャンケンしよ~」

「先生~昨日ね~テレビ何見たの~」

「先生~」

度を過ぎると、取り掛かっている書類やパソコンに手を出してくる子もいたり。

「こらっ」

その場でいちいち

「ごめんねぇ、今先生忙しいんだ。後でお話しようね。」

と言うのは、やはり子どもがかわいそうだし,こちらも申し訳ない気持ちになります。

だから,こうしてくる子どもたちに「ダメ」というのではなく,こういうときには子どもたちがこないようにしておくことが必要です。

そのためには,子どもたちに納得してもらう必要があります。

デスクワークを妨げられないようにするために,おうちの人の仕事を想像させて、学級全体にお願いをする!

年度・学期始めに、ぜひ学級全体に対してこう「お願い」しておきましょう。

「先生は、休み時間にはたくさんみんなとお話したり、遊んだりしたいと思います。でもね、時にはどうしても机でお仕事をしなくちゃいけないときもあるんです。」

ここで、おうちの人の仕事場を想像させる。

「みんなのおうちの人も、それぞれのお仕事があるでしょ。バスの運転手。大工さん。レストランのシェフ。みんなお仕事がんばっていますよね。でも、もしそのお仕事をしているとき、だれかに話しかけられたり、ちょっかいを出されると、困ってしまいますね。」

ここまでの話に、子どもたちも「うんうん」という顔をする。

「実は、先生も、そんなふうにお仕事をしているときがあるんです。」

「あー見たことある!先生がパソコンでお仕事してるとき!」

「わたしたちの宿題を見てるとき!」

「そう。そんなときは、ちょっと先生のことを思って、そっとしておいてくれると、とても助かります。みんなのおうちの人のお仕事と同じだから。分かってくれますか?」

と、ここまで話すと、子どもたちも納得いく顔をしてくれるものです。

もちろん、子どもたちと向き合う時間自体が私たちの仕事なのだが、子どもたちはそういう感覚ではないんですね。

先生がぼくらと一緒にいる時間=いつもの時間

先生がパソコンや書類に向かったり、会議をしていたりする時間=先生はお仕事中

子どもにとってはそんな感じです。

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できるだけ子どもと一緒にいてあげたい。

いてあげなくてはいけない。

だからこそ、それ以外の仕事は確実に、しかも早く済ませなくてはいけない。

子どもを遠ざけるためではなく、子どもとの関係をよりよくするための、一つのお願いごとですね。


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