小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

何度言っても聞かない子に

2014-01-27 06:44:27 | 「教師-子ども」関係の攻略法

いわゆる

「何度言っても聞かない子」

っていますよね。

同じ問題行動を何度も繰り返す,手強い子です。

こんな子が表れたら,対応は大変なのですが,この子に変化が表れる日を楽しみに,気長に付き合っていくようにしています。

その付き合い自体を楽しむぐらいの,心の余裕をもっていたほうがいいですね。

さて

どうすればこの子に効果があるのか。

先生もあの手この手考えるところです。

何と言えば効くのか。

どんな風に言えば効くのか。

なにかしら飛び道具はないだろうか…

しかし,この子にとっては,先生の大抵の言葉は,もう聞きなれたものになってしまい,響かなくなっている可能性があります。

先生がやることは,もう心の内が見えてしまっていて,この子にとっては意外性がなく,「はっ」と思わせるにはインパクトが弱いものになっているんです。

では,その「意外性」からの「インパクト」を求めるべく,工夫してみることは価値がありそうです。

例えば

同じ言葉を,違う先生に言ってもらう!

という方法があります。

このときは「違う先生」にお願いする必要があります。

「先生,うちのクラスにどうしても聞かない子がいるんですけど…」

こんな相談やお願いをできるように,普段から同僚とはいい関係を築いておきたいですね。

「…と,あの子に言ってみてくれませんか。」

頼まれた先生としては,変な感じがするかもしれませんが,事情と依頼人の意図を飲みこんでくれる先生なら,上手にしてくれるはずです。

このとき,頼む側としては,その子の指導に「お手上げ」状態になっていることを,他の先生に示すような感じがして,情けない気持ちがするかもしれませんが,それは違うと思います。

なかなか改善が見られない子の指導を,「自分一人でなんとかするんだ」と意地を張るのは,必ずしも得策とは言えません。

自分がだめなら,複数でやる。

組織の力を借りる。

それが王道です。

自分が困っていることを他の先生に示したくない,隠そうとする先生ほど,度量が小さいと思います。

こんなときは,堂々と力を借りた方がいいです。

さて

この子は,いつもの人でなく「意外な人」から言われたものだから,「インパクト」を受けたはずです。

そして,「これは本当に直さなきゃ」と考えるきっかけになれば,効果ありです。

そして,もしこの子に少しでも変容が(悩んだ顔ですら)見られてたときは,そこですかさず担任がほめてあげましょう。

「お!やればできるじゃん!」

いつも同じことを言い続けた人が,いつもと違うことを言えるうれしい瞬間です。


1 コメント

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問題行動って、どんなことでしょう。事象によって... (こんにちは)
2014-01-27 18:16:58
問題行動って、どんなことでしょう。事象によって、工夫が変わります。子どの心に寄り添って、問題行動の理由、原因を考えるといいですね。
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