子どもの成績管理をする際,もうほとんどの先生がパソコンを利用していることと思います。
先生方がそれぞれに,エクセルを活用して成績表を作っている場合もありますし,各教材会社から出されているソフトを活用している場合もあるでしょう。
素点を入力すると,自動的に
「◎」「○」「△」や
「3」「2」「1」が算出されるなど,便利ですね。
学期末の通知表や,年度末の要録作りが助かります。
ここで気をつけなくてはいけないことは,こういった情報化には「光」「影」の部分が必ずあることを認識することです。
学校における個人情報保護の重要性。
今,声高く叫ばれていますね。
そのために先生がしなくてはいけないことはいくつかありますが,まずは必ずできる簡単なことから。
子どもの個人情報に関するファイルには,それらしいファイル名を絶対つけない!
こんなことから見直してみましょう。
例えば,5年3組の子どもたちの国語の成績をつけたデータファイルに,
「5年3組成績(国語)」
「5-3 国語科成績一覧」
「H22 国語 評価」
とつけたり,
2年1組の名簿(住所・電話番号等記載)のデータファイルに
「2年1組 児童保護者名簿」
「2-1名簿(重要)」
「H22 2-1 adress & tel」
などといった,「それらしい」ファイル名をつけてしまうと,まずいということです。
それはもちろん
・データを漏洩・紛失・削除してしまったとき
・データをいれた媒体(パソコンハード・USB)を紛失・盗難・故障してしまったとき
のためです。
他人の目に触れて,すぐに「成績に関わるもの」「個人情報に関わるもの」と分かってしまっては,危ない場合もあります。
悪意をもった相手であれば,一気にそれらは悪用されるからです。
また,そういったキーワードをもとに,情報を検索してくる悪い奴らもいます。
だから,そういったもののファイル名には気をつけましょう。
自分だけに分かる暗号化しものや,頭文字を並べたものなど,パッと見て,それらしく見えないファイル名を工夫しましょう。