子どもをほめるときの言葉も大事です。
どんな子どもをほめるのか
どんな場面でほめるのか
どこでほめるのか
何をほめるのか
何のためにほめるのか
いろんな要素があって,その時に応じた言葉を私たちは選んでいるはずです。
そして,その言葉で子どもを喜ばせたい。
励ましたい
もっと意欲的になってもらいたい
そういう気持ちを込めています。
ほめる側のそういう気持ちが100%伝わって,ほめられた子どもの表情がパァッと明るくなる瞬間って,ありますよね。
体全体から「やったぁ」が溢れています。
そんなときは,ほめた私たちもうれしいものです。
きっと,適した言葉でほめることができたんだと,実感することができます。
しかし,そうもいかないこともあります。
ほめ方や,使った言葉がいまいちだったのでしょうか。
ほめたにもかかわらず,子どもに響いていない。
それもまたこちらにも伝わってきます。
奥が深いですねぇ
ほめ方の研究(とは,おおげさですが)をする中で,私が最近気に入っているのは,
「好きだよ」というほめ方!
です。
先生が個人的に「好き」だと伝えます。
「それがほめ言葉??」って感じもしますが,例えば
・字を丁寧に書けた子に「先生,この字好きだなぁ」
・絵画が上手に書けた子に「先生,ここの描き方好きだなぁ」
・グループ活動で協力的な子に「先生,そういう姿勢好きだなぁ」
・発表の中でポイントとなることを言ってくれた子に「先生,今使った言葉好きだなぁ」
・クラスがまとまったときに「先生,こういうクラス好きだなぁ」
「上手だね」「頑張ったね」というよく使われるほめ言葉でなく,ときにこの「先生,好きだなぁ」を使ってみます。
これに,(私の実感では)子どもたちは結構うれしそうな顔をします。
「自分が書いた字が好き」と言ってくれる先生。
→ 字がうれしい + 先生に親しみ
となりそうですよね。
意外なところで「好き」が出てきて変な感じがするかもしれませんが,子どもでも,誰でも,自分や自分の一部を「好き」と言われることはうれしいことに違いありません。
単にほめるのとちょっと違って,先生が心から寄り添ってくれるような感じです。