小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「マーフィーの法則」を職員室に持ちこんで

2011-10-16 07:55:03 | 教師力UPの攻略法

「マーフィーの法則」という本をご存知ですか?

かなり前に人気となった本です。

「失敗する可能性のあるものは,失敗する」を代表として,人にまつわるいろんな事象を法則化して紹介しているものです。

それもかなり皮肉っぽく。

「集中しなければならないときは,注意をそらすことが必ず起きる」

「風力は髪のセット代に比例する」

「歯が痛みだすのは往々にして土曜の夜である」

「犬や猫はドアのどちら側にいようとも,邪魔な方にいる」

どれもひねくれた感じですが,どこか

「だよね~」

って納得してしまったり。

「帰り道に食べようと思っていたチョコレートは,買い物袋の一番下に入れられている」

なんかは,思い切り共感してしまいそうで,思わず笑ってしまいます。

この本は単なる皮肉ではなく,人という生き物をいろんな角度から見つめ,純粋にその特性を見出そうとしているようにも思えます。

笑って読むもよし。

考えて読むもよし。って感じの本でしょうか。

私は,ずっと前(中学生ぐらいだったかなぁ)におもしろがって読んでいたこの本を,ふとしたことから取り出して,読んでみました。

今でも笑顔で読める本でしたが,中に1つズバッと来るものがありました。

「賢者は真理を発見して喜び,凡人は間違いを発見して喜ぶ」

という法則です。(今回はそのまま引用で申し訳ないですが…)

あぁ,これって仕事でもろにあてはまるなぁって瞬時に思いました。

私が頭に浮かんだのは,職員室での会議や研修の場面です。

彼らは「凡人」と表現していますが,そういう人たちって多いですよね。

間違いを発見して喜んでいる人たちです。

会議の提案の中の矛盾や誤記,不適切な内容などを発見して指摘しては,満足そうな顔をしている先生たち。

研修では,研究授業のよくなかった点ばかりを挙げて,もっとこうしたほうがよかったと我が物顔で言っている先生たち。

あたかもその場で自分が役目を果たして,自分の力をアピールできたかのように。

会議や研修が「上げ足の取り合い」のようになってしまいそうです。

同時に,そんな間違いを見つけられる先生のことを

「あの先生鋭いなぁ」

なんて思っている周りの先生も同様のレベルです。

いつか自分も間違いを発見して喜んぶことになるでしょう。

間違いを発見すること自体はもちろん悪いことではなく,それも必要なことは十重に承知なのですが,それを一番だと思わないことですね。

彼らは,一番は「真理を発見する」ことだとし,それができる人を「賢者」と表現しています。

「真理」って奥が深く,会議や研修の場では何を言うのかは難しいですが,

○その仕事の本当の意義

○そこから生まれる理想的な子どもの姿

○関わっている先生の努力や知恵

そういったものだと考えてはどうでしょうか。

それらを見出すように会議や研修にのぞんでいる先生って,レベルが高いですよね。

とても前向きで,積極的で,かつかなりの知性を感じます。

そういった見方から意見を出し,討議がなされれば,それ自体がとても賢い中身になりそうです。

私的に,久しぶりに読んで目にとまったこの法則を,しばらくは職員室に持ちこんで仕事をしてみようと思います。


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