小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

算数の授業におけるオープンなアプローチ

2015-07-13 16:04:07 | 授業中の攻略法
一学期のゴールが見えてきましたね。
担任の先生たちは通知表など、学期末事務で大忙しです。
これを乗り越えたら、晴れの夏休みです。

さて
私が受け持つ算数の授業も一学期終了の目処が立ってきました。
担任の先生たちが学期末事務に追われている一方で、私はそれがないので、算数の授業のことを考えています。

算数の少人数指導として2年目の今年は、いくらか授業の転換を試みてきました。
私の中で、キーワードとしているのは
「活用」
「協働」
といったものです。
これまで以上に子どもたちが能動的に取り組んでいく算数の授業をつくるために、あれこれ試しています。

今後、大事になってくるのは
「何を教えるか」
と同時に
「どう教えるか」
「どう学ばせるか」
というところになってきます。

授業で取り扱う問題や、その答え、そしてそれにたどり着くまでの道筋が限定的・固定的なものばかりでは、学びの幅は広がりません。
「どう学ばせるか」
ここにメスを入れることが難しくなります。
授業のスタイルとしてはワンパターンな流れのものになり、そこに子どもの「能動的」な姿は期待できなくなります。

そこで、そういった授業からの脱却をめざすアプローチが出てきます。
限定的・固定的なものではなく、「オープン」なアプローチです。
じゃあ、授業の何をオープンにするのか。
そこで3つ、出てきます。

1 オープンエンドアプローチ
これは、「エンド」いわゆる「答え」がオープンになっていて、多様な答えが存在する問題を取り扱うというものです。
授業の中で、子どもたちがそれぞれに自分なりの答えを持ったとき、たった一つの「正解」があるわけでないので、どの子の答えにも価値が生まれ、子どもたちは他者が生み出した価値に気付き、また高めあっていくことができるものです。
おもしろい授業になりそうですが、私が思うに、なかなか算数では難しいアプローチなのかなと。
算数はどうしても答えはある一定のところにたどりつくものです。
このアプローチが使えるのは国語や社会、道徳といってものかなと思います。

2 オープンプロセスアプローチ
これは、「プロセス」いわゆる答えにたどりつくまでの道筋がオープンになっているというものです。
ようするに、「答えを出すための方法が多様に存在する」そんな問題を取り扱います。
これは、ズバリ算数にもってこいですね。
三角形の面積を求めるのに何通りもやり方があるように、算数はここがおもしろい学習でもあります。
大事なことは、まず指導者が「プロセスをオープンにする」という認識をもつことでしょう。
その上で、じゃあどんなプロセスが存在しうるのか、押さえておくことです。
それなしに子ども任せの授業をしているようでは、本当の思考力の深まりはねらえないでしょう。
ということは深い深い教材研究が必要だということ。
算数の知識を深める必要があるということ。

3オープンプロブレムアプローチ
これは、何を問題にしてもよいというアプローチです。
授業には、問題を解決するだけでなく、新たな問題を見つけたり、自分たちで問題を作ったりすることがねらいとなる授業もあります。
そこに幅を持たせ、多様性を生み出すというものです。
なかなか現時点では頻繁には行われない授業だと思いますが、これができるようになると、また授業はおもしろくなるでしょうし、これができる子どもたちというのは、なかなかな力をつけていると見ることができそうです。
将来的にはこんな授業をたくさん展開し、より能動的な子どもの姿が見られるようにしていきたいものです。


以上3つのアプローチを整理してみました。
私も2学期以降、これらを意識した実践を試みていきたいと思います。
でもそうすると、結構教科書から離れた授業をやりたくなっちゃうんです…
1学期にもありましたが、あまりに離れすぎて、授業はおもしろかったけど、テストの点が取れなかったということが。笑



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