小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

高校入試問題を見て唖然

2016-09-06 21:00:37 | 雑談
とある研修会で,小中高の先生が一同に介して教科指導等について協議するというものがありました。
私は算数部会に参加しました。
高校の先生と一緒に研修をするというのがとても珍しい機会なので,高校の先生の話にとても興味がありました。
そこでは
「特別に」
という形で,最近の高校入試の数学の問題を見せてもらうことができました。
そして,正答率の低い問題などについて解説をしてもらったわけですが…

ここで,その問題を見て唖然としました。

なぜかというと,
「問題が,自分たちの頃のものとそっくり」
だったからです。

自分たちが試験を受けたのは,言うまでもなくもう相当昔の話です。
そのころの問題と,現在の問題が,何も変わっていないように見えたのです。
私の記憶違いかと思って,他の小学校の先生にも尋ねてみたら
「その通りだよ」
「変わってないですね」
と,みんな口をそろえていました。
そして,私と同じように,みんな驚いた顔をしていました。

時代が変わり,教育が変わり,求められているものも変わっているはずなのに,入試は変わっていないというのは,どういうことでしょうか???
今の教育でより重要とされているのは
「思考」「表現」
といった部分のはずです。
だから,小学校の諸テストや調査では,そこら辺を問う問題が多くなってきています。
しかし,今回見た高校入試の問題の中身は相変わらず
「知識」「技能」
を問うものばかりだったのです。

高校の先生にこのことを尋ねてみると,あまりピンとこない様子で
「さあ,どうでしょうか…」
「県教委がまだそこまで追いついていないんじゃないかと思います。」
程度の回答でした。

この状況は本県だけのことなのでしょうか。
他県では入試問題も刷新されているところがあるのでしょうか。
それが知りたくなりました。

「大学入試の方が変われば,高校入試も変わる」
という話も出ました。
上の方から変わらないと,下は変わらないものでしょうか。
でも,もっと下の小学校は変わっているのに…