小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

8年前の教え子に会い,8年前の自分に会いました

2014-01-13 07:14:51 | 教師力UPの攻略法

先日,今年成人する教え子たちが成人式の前日に同窓会をするということで,

「先生もぜひ」

と,参加させてもらいました。

8年前の卒業生です。

こんな席で会えるなんて,6年生担任の特権ですね。

私としては,昨年に続き,2回目の経験でした。

確かにあれから8年のときが経ち,みんな8歳年をとっているのですが,そんなことが信じられないくらい,久しぶりに会ったというのに,みんな身近に思えて,8年があっという間に感じられました。

私は限られた時間で,みんなとしっかり話がしたかったので,私のところにあいさつに来てくれる子たちに

「今何してるの?」

「家族は元気?」

「これからどうするの?」

「もう野球はしてないの?上手だったよね」

なんて質問攻めにしたあげく

「OK!はい,じゃあ交代!まだ先生と話してない人,二人呼んできて!」

と,えらそうに全員を膝元に呼びつけました。(笑)

先生が回ればいいのに(笑)

話をすると

「○○大学で,△△を勉強しています」

「4月から就職です。~に」

「今~で働いています。もう3年目です」

みんなそれぞれの道をきちんと歩んでいました。

立派だな~ と感心しました。

さすが我が卒業生~ なんて勝手に自慢げになりました。

もちろん,みんな若者らしくいろんな悩みや壁があるわけでしょうが,そんな中でも自分なりに将来を築いていこうとしている姿が,ものすごくまぶしく見えました。

この子たちは自分が新採3年目にもった6年生。

私は,前年度も6年生担任で,続けて2回目ということで,自信をつけていたし,とにかく

「いい学級を作ろう」。この学校で一番の学級を」

と,やる気に燃えていました。

クラスの仲を深めるために,何でもやりました。

どんな言葉も子どもたちにかけました。

当時は独身。

何の疑いもなく,自分の全精力をこの子たちに注いでいました。

そして力を注げば注ぐほど,理想とするクラスに近づいていく手応えを感じられたので,いつもやりがいを感じ,この仕事の幸せをひしひしと感じていました。

言うまでもなく,この子たちが素晴らしい子たちだったんです。

今思えば,あくまで新採3年目の未熟教師。

下手なことも間違いもたくさんしただろうに,そんな担任,ぴったりとくっついてきてくる子たちでした。

今回,子どもたちとの話の中で

「今思えば,宗教的でしたよね~」

なんて笑いながら言っていました。(笑)

それくらい,強烈に自分独自の学級づくりをしていました。

成人した子たちは口々に,当時の思い出を語ってくれました。

「先生があのとき~って言った」

「~の場面でめっちゃ笑ったよね」

「~の授業が~で…」

とても細かなことまで覚えてくれていました。

言われると,私も全て鮮明に思い出せました。

昼間にみんなで開けてきたらしいタイムカプセルの中身を見ると,また思い出は一層蘇りました。

その中には,学級の旗や,クラスの交換ノート,毎日書いた日報など,私がした当時の仕事があれこれ溢れてきました。

この子たちは,卒業後,私の結婚式の際にもかけつけてくれました。

しかも一人残らず全員。

そして今回も。

仲のいいクラスをつくりたいを臨んだ子たちには,本当に深い仲が築かれ,今にも続いていました。

私は,非常に感慨深くなりました。

この子たちの立派さを感じたその次には,自分自身のことを思いました。

8年前の教え子に会うことは,8年前の自分に会うような感じでした。

今は,明らかに当時とは同じ学級経営をしていません。

子どもたちと同じようには接していません。

同じ仕事はしていないということです。

私自身の校務上の立場も変わり,プライベートも変化しました。

そして私の内面にも変化があり,仕事に臨むスタンスが変わりました。

仕事で目標とするところが変わり,学級の理想の形が変わりました。

子どもたちへかける言葉が変わり,子どもたちにとっての私も変わったはずです。

こういった様々な変化は,決してネガティブなものではないと思っています。

だって,すべて私なりに考え,選んできた変化です。

私が創り上げる仕事,私が創り上げる人生だと,いつも主体的であろうと努めているつもりです。

だから,今の仕事の形にだって,自分なりに満足しているし,自負できる部分もあるわけですが,今回,8年前の自分の仕事を目の当たりして,思う部分もありました。

(今,ブログを書いている私のひざに,2歳になる長女がちょこんと座りました。笑)

「ネガティブではない」と言いましたが,過去の自分の方が,今の自分より勝っている部分があるということは,認めざるを得ません。

(勝ち負けではないのかもしれませんが…)

それを感じて,明日からの自分の仕事に,またどう向き合っていくか。

自分の中でまだ消化しきれずにいますが,また今回の同窓会を機に,自分を奮い立たせる材料にしたいと思っています。

過去の自分も,今の自分も合体させて,また自分を進化させていく。

そんな気分です。