先日は,学年懇親会でした。
夜に集まって,食事をしながらいろいろな話ができました。
学校を離れた場ですので,いつもはしないようなプライベートの話にも花を咲かせました。
お酒がすすむお母さんもいて,大変にぎやかでしたね。
学校の話ももちろんありました。
こないだの授業参観の話。
今行われている家庭訪問の話。
先生という立場の私としては若干緊張しそうなところですが,皆さん大変温かい雰囲気で,クラスのことにも理解をしてくださっていて,うれしく思うことばかりでした。
親御さんたちが子どもの学校での様子を気にするとき,手がかりにするものの一つとしてノートがあります。
子どもたちが学校の授業で使用しているノートです。
それ以外にはあまり手がかりというものもないので,関心が強い親御さんは結構な頻度でノートを見ていらっしゃるようです。
そして字の丁寧さや,文章の出来栄え,書いている量などを見て,それぞれ評価をされるようです。
・・・まぁ,一番耳にするのは
「字が雑で!」
という酷評(笑)
ぱっと目につくところで,学習全般の印象を受け取られている子どもたちも,ちょっとかわいそうかなと思ったり(笑)
ノートって大事ですね。
さて,少し話題は変わりますが,ノートやいろいろな作品などに,先生がつけてくれる採点や評価。
丸つけは子どもたちも喜ぶし,一貫性のある丸つけが,明確な評価の基準を示すことになって,とても効果的です。
しかし,毎日,毎時間,どんな内容の授業でも同じ丸つけだけでは,ちょっとさびしい気もしますね。
花丸・二重丸・丸・三角… などというバリエーションを工夫してつくったとしても,それも繰り返し使用すると,マンネリ化してしまうものです。
それらを使用する際の明確な評価の基準をもって,一貫性をもってしたとしても,子どもたちにとっても,退屈になることも考えられます。
そうなってしまうと,子どもたちのノートや作品にせっせと丸をつけても,子どもたちもそれへの反応が薄くなり,丸つけ自体の効果が薄れてしまいます。
かといって,即時に,瞬間にできるその評価活動,子どもたちへの意欲づけ活動をやめてしまうわけにはいきません。
だとすると,それを防ぐための方法は簡単です。
ちょっと,工夫するだけで,子どもは喜びます。
「丸」だけではなく,「A」「B」や「顔文字」など,別の形で丸つけをする!
何も,「丸」だけと限定することはないのです。
時には,丸つけでいう「花丸・二重丸・丸・三角…」に相当するものを,別の形でつけてあげましょう。
例えば,
★アルファベットで「AA」「A」「B」「C」…
★顔文字で「超笑顔」「笑顔」「真顔」「しょんぼり顔」…
★手の形で「ピース」「グッド」「OK」「もう一回」…
★天気で「超晴れ(太陽ピカピカ)」「晴れ」「くもり晴れ」「くもり」
★花の成長の形で「花」「つぼみ」「葉っぱ4枚」「葉っぱ2枚」…
考えればいろいろとありそうですね。
考えるだけでも,こっちが楽しくなってきます。
中でもアルファベットの「A」「B」はよく使われているようです。
これは,書くだけでなく,口で評価を伝えるときにも使えるからいいですよね。
こういった丸以外の別の「丸つけ」を考えるときのコツは,手軽に書けるものであること。丸と同じ,とまではいかなくても,書くのに1~3秒ぐらいしかかからないものがいいですね。
そして,段階的に良くなっていくという形がはっきりしているもの。
こういったものをサッと書いてあげると,低学年の子たちはものすごく喜びます。
これを書いてほしくて,もっとノートをがんばってくる子も多いですね。
高学年でもなかなか好評です。だれにでも書ける簡単な絵だけど,先生が書いたというのはやはり意味があるものなのでしょう。
慣れてくれば,曜日ごとに変えたりしてもおもしろそうですね。
月曜日は「顔文字」火曜日は「天気」などとすれば,また子どもたちも喜ぶことでしょう。
そんな評価のマークがたくさんついているノートは,子どもたちにってはいつまでもとっておきたい宝物になるかもしれませんね。
注意しなくてはいけないことは,丸つけ同様に,やはり一貫性のある評価の基準をもって使用することですね。てきとうに乱発してしまっているだけだと,子どもたちも混乱してしまいます。