湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

紙バッグの中身は?

2021-12-18 18:17:31 | 日記

英字新聞で手作りしたお洒落な紙袋の中身は?
逗子市立図書館年末恒例の、貸出上限に追加して借りることができる本のお楽しみ袋です。
興味のあるキーワードのタグの付いた自分で選ぶ以外の本を、年末年始に読んでみよう! ってことで借りてきました。
年末年始の休館に入る前日12月27日(月)までの企画です。ただし、限定数がなくなり次第終了します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祝の詩パート1

2021-12-16 17:06:03 | オリジナル
新しい共通テーマ「祝」でAが書いた詩を投稿します。

祝福

食われぬように
何食わぬ顔の
強がりの君
どこか感じが悪い
君のほほえみ
弱い人に弱い弱い人の
ややこしい単純さを
蔑んではいけない
どうせ羨むことは
できないのだから
弱くて強いやさしさを
祝福してやろうよ

ほらもう
冬の夕焼が
あっという間に
闇に変わっていく
君のほほえみも
闇に変わっていく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来年1月の湘南文芸

2021-12-14 20:21:04 | 文学

次回の湘南文芸は次のように決まりました。
テーマ 氷 祝 
日時  1月17日(月)
締切  1月14日(金)

来年もよろしくお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「なぎさ」のゴジラ

2021-12-13 12:02:19 | 文学
今秋亡くなられた直木賞作家、山本文緒さん著「なぎさ」の舞台は久里浜。くりはま花の国のこんな描写が出てきます。
 大型連休やこの公園の一番の売りであるポピーの季節には遠くからも家族連れが訪れて賑わっている様子だが、それ以外の時は週末でも人影は少なかった。ほとんどの来園者は、正門から坂を上がったところにある芝生広場と展望台、そして巨大なゴジラの滑り台が据え置いてあるアスレチック広場で遊んで帰ってゆく。
 このゴジラはそのまま映画に出ても違和感がなさそうなほどリアルに出来ていて、初めて木々の向こうに突如として現れたのを見たときは唖然としてしまった。高さが十メートル近くあるので近づくとより迫力があった。


只今ライトアップ中(~12月26日17:00~20:00)。夜のゴジラも迫力満点です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由題「いちょう」

2021-12-11 06:59:38 | オリジナル
Eが自由題で書いた詩を投稿します。

いちょう

いちょうが黄葉している
総身に太陽をあび
三倍ほどにふくらんで
黄葉している

そいつが
バスの窓から飛びこんできて
車内を真黄色に染め
通りぬけてゆく

明日
息子に捕虫網を持たせて
そいつを
つかまえにゆこう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虎落笛の特選句

2021-12-10 12:19:40 | 文学
昨日の小笠原俳句入門クラスで、次の句が特選になりました。
受講生の選句ではきれいにスルーされたんですけどね

豚まんの列最後尾虎落笛
季語「虎落笛(もがりぶえ)」は、冬の烈風に吹きつけられてヒューヒューと笛のように鳴る音のことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うるさいの詩パート3

2021-12-08 22:11:03 | オリジナル
共通テーマ「うるさい」でZが書いた詩を投稿します。

うるさい

テレビを備えた検査室の冷たいベッドに 寝かされて
お名前は 生年月日は? 決まった科白に続くのは
寒いね 今日は腰ばかりなの 和む言葉
返す科白は 着込んで来て すいません
処置がおわって ドアを開けたら

ゲームが映るスマホ片手に 
お前の声は 外まで聞こえたと 
老姉の 苛立つ科白
何気の科白が 緊張ほぐす処方箋とは言いたくなくて
そう? と何気に応えた 
気弱な 老弟
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

季語じゃない兼題「日記」編

2021-12-07 19:00:59 | 文学
「日記」は、それだけでは季語になりません。「日記果つ」「日記買う」「日記始」「古日記」で季語になります。
今日のカナブン俳句教室で本選に入ったのは
「死の棘日記」書庫へ戻して風邪心地
参加者の特選に入ったのは
放浪日記焼き放浪の旅にまた
でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロ/アマの詩パート3

2021-12-06 10:10:16 | オリジナル
共通テーマ「プロ/アマ」でZが書いた詩を投稿します。鷹取のキッコウハグマの写真もZの撮影です。

プロ/アマ

今度の不始末 生け贄誰にする
根回し 忖度 繰り返し
煙草の煙に いぶされて
生の資料は 茶色の燻製
後は 儀式のような会議開くだけ
そんな 毎日だった昔日の日々 

それに比べて この頃は
ウエブ会議に テレワーク
一体どうして いるのやら
根回し 忖度 調整 必携の
会議の資料の 作成は
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロ/アマの詩パート2

2021-12-05 09:42:43 | オリジナル
共通テーマ「プロ/アマ」でAが書いた詩を投稿します。

凡庸な一エディターの話

子どもは泣くものだ
成長すれば泣く頻度は減る
彼女はなかなかそうならなかった
すぐ泣いて 一度泣けばずっと泣いた
泣いている我が子に
母は喧嘩腰
父は困惑顔

彼女が身ごもったとき
図書館に通って育児書を読み漁っていると
母は「頭でっかちになっても子育てはできないわよ」と言い
父は「手許に置きたい育児書を買ってあげるよ」と言った
彼女の親は本だったので
親と思える育児書を一冊ねだった

母の言うとおり
赤ん坊は理屈ではどうにもならなかった
発達が緩やかな幼児をみて
保健師は彼女のせいにした

――アマチュアの親に育てられ
アマチュアの保健師に指導されるのか――
育児雑誌に投稿した憤慨が反響を呼び
彼女はその雑誌のライターになる
十年後
代表的育児誌編集部のデスクに
彼女の子どもは 母の背中をみて
彼女よりまっとうな人間になった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする