共通テーマ「氷」でTが書いた詩を投稿します。
特別な一日
ヒヨドリが食べたのか
一つも残っていないマンリョウの実
桂の葉が散っている
汚れのない黄色は
大切な思い出が落ちているようだ
一枚ずつ手にとってみる
年が一つ増えた日
七十三年前のこの日も
快晴で
全てが明るかったのだろうか
もう母に聞くことはできない
夜更け 気温が急に下がった
氷のような月光が
裸木の影をくっきりと地面につける
一日が過ぎるのをくい止めているみたいに
特別な一日
ヒヨドリが食べたのか
一つも残っていないマンリョウの実
桂の葉が散っている
汚れのない黄色は
大切な思い出が落ちているようだ
一枚ずつ手にとってみる
年が一つ増えた日
七十三年前のこの日も
快晴で
全てが明るかったのだろうか
もう母に聞くことはできない
夜更け 気温が急に下がった
氷のような月光が
裸木の影をくっきりと地面につける
一日が過ぎるのをくい止めているみたいに