12月にAが「私が眠る間に」として出した作品を書き直しました。
前回の合評会で俎上に上げる時間がなかったので、今月24日の合評では、こちらをご批評ください。
私が眠っている間に
蝶が翅をたたむ傍らで
ロゼットが湿っていく
ごく細かい年輪を刻んできた大木の夢が頂点に達し
その根が一本ずつゆっくりと
地面から外れていく
大気圏で流星が燃え尽き
運転手が女を摩天楼へ届け
放火犯が興奮して帰ると
豆苗がくねりながら水を吸っている
私は泣きながら眠り続けるが
君は疑問の余地もなく起き上がるだろう
窓を開けて消えていく夜を目で追い
湯を沸かし豆を挽く
専売所に白紙の朝刊が届く
数羽の鷺が枝で首をもたげる
海が碧くなる前に港を出た船が
空の底で眠る私に網をかぶせる
このまま目覚めずにいたいのだが
貝殻草の花びらのように喉が乾いている
前回の合評会で俎上に上げる時間がなかったので、今月24日の合評では、こちらをご批評ください。
私が眠っている間に
蝶が翅をたたむ傍らで
ロゼットが湿っていく
ごく細かい年輪を刻んできた大木の夢が頂点に達し
その根が一本ずつゆっくりと
地面から外れていく
大気圏で流星が燃え尽き
運転手が女を摩天楼へ届け
放火犯が興奮して帰ると
豆苗がくねりながら水を吸っている
私は泣きながら眠り続けるが
君は疑問の余地もなく起き上がるだろう
窓を開けて消えていく夜を目で追い
湯を沸かし豆を挽く
専売所に白紙の朝刊が届く
数羽の鷺が枝で首をもたげる
海が碧くなる前に港を出た船が
空の底で眠る私に網をかぶせる
このまま目覚めずにいたいのだが
貝殻草の花びらのように喉が乾いている