湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

添うの詩パート1

2020-09-07 18:42:48 | オリジナル
波打ち際でSUPサーフィン。普段の穏やかな逗子湾では見られない光景です。

では、共通テーマ「添う」でAが書いた詩を投稿します。
君に添う

ようやくつながった電話
悪口を漏らすと君は笑う
ビデオ通話に切り替えて
控えめな君の笑顔を確認する
君が口にする否定的感情も
控えめで哀しそう
画面に伸ばした手の先は
フレームアウトする
いつか会って君の指三本握るから

神の内から脱すれば人はたちまち病み
理性も時間もどうにもできない
気持ちを抱えて私を悩ませる
目下の困った奴のことを
ここぞとばかり相談する

私のストレス解消の愚痴に
君の過去の出来事が共鳴し
いつになく「思い出し怒り」を始め
最後に一緒に笑ったこと
通話が終わってから思い出す
あの時君が握って振り下ろしていた手
会ったらぎゅっと包んであげるよ

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