Tの絵本レビューが1月31日の朝日新聞に掲載されました。Ehon Naviと朝日新聞のタイアップ企画です。
紀伊國屋書店や丸善ジュンク堂書店のいくつかの店舗で、この記事がPOPになって掲示されているそうです。
では、共通テーマ「新」でXが書いた詩を投稿します。
めぐる
また新しい年がやってきたね
悦ちゃん
セキセイインコ飼っていたよ
遠い昔、Sに入社したころ
堀切に住む鳥屋さんの息子、藤田さんがくれたの
段ボールに穴をあけて
産毛もまばらなピーちゃんを
たいせつに横須賀線で持って帰りました
ピーちゃんは六、七年は元気いっぱい
帰宅して鍵を鍵穴に差し込む音で
「ピピピー」と鳴いて、
鳥かごから「出して出して」と言わんばかり
止まり木を往復して、キーキーと騒々しかった
「ピーちゃん、ちゃん」
「ピコたん」
「ピッピッのピー」
などと言葉を覚え
光るもの
時計や眼鏡やコップにくちばしを打ちつけて
「コツコツ、コッちゃん」
「好き好きーだよ」
と
オシャベリしました
保土ヶ谷、文庫、葉山とお引越しして
十年ほど生きてくれた
ピーちゃんの晩年は落ち着いていて
でも、このころから
止まり木の段差が気になっていた
五月五日のよく晴れた日の朝
一夜にして水分が抜けて
ペッタンコの折り紙ように横たわっていた…
その後、しばらくしてから
十年前の藤田さんの言葉を思い出しました
「死ぬときは、まぁるく膨らむんだよ」
そう…
夜中にわたしは目覚めた
窓から射し込む
星明りのなかでピーちゃんは
ぷーと息を吸い込んだように
止まり木に羽を広げて止まっていた
静かに
眼を閉じて
そっとあけて
また閉じて
ゆったりとした
ピーちゃんの最後の姿だった…
葉山の庭に埋めました
「新」の詩「動く」の詩は明日が作品提出締切日です。よろしくお願いします。
紀伊國屋書店や丸善ジュンク堂書店のいくつかの店舗で、この記事がPOPになって掲示されているそうです。
では、共通テーマ「新」でXが書いた詩を投稿します。
めぐる
また新しい年がやってきたね
悦ちゃん
セキセイインコ飼っていたよ
遠い昔、Sに入社したころ
堀切に住む鳥屋さんの息子、藤田さんがくれたの
段ボールに穴をあけて
産毛もまばらなピーちゃんを
たいせつに横須賀線で持って帰りました
ピーちゃんは六、七年は元気いっぱい
帰宅して鍵を鍵穴に差し込む音で
「ピピピー」と鳴いて、
鳥かごから「出して出して」と言わんばかり
止まり木を往復して、キーキーと騒々しかった
「ピーちゃん、ちゃん」
「ピコたん」
「ピッピッのピー」
などと言葉を覚え
光るもの
時計や眼鏡やコップにくちばしを打ちつけて
「コツコツ、コッちゃん」
「好き好きーだよ」
と
オシャベリしました
保土ヶ谷、文庫、葉山とお引越しして
十年ほど生きてくれた
ピーちゃんの晩年は落ち着いていて
でも、このころから
止まり木の段差が気になっていた
五月五日のよく晴れた日の朝
一夜にして水分が抜けて
ペッタンコの折り紙ように横たわっていた…
その後、しばらくしてから
十年前の藤田さんの言葉を思い出しました
「死ぬときは、まぁるく膨らむんだよ」
そう…
夜中にわたしは目覚めた
窓から射し込む
星明りのなかでピーちゃんは
ぷーと息を吸い込んだように
止まり木に羽を広げて止まっていた
静かに
眼を閉じて
そっとあけて
また閉じて
ゆったりとした
ピーちゃんの最後の姿だった…
葉山の庭に埋めました
「新」の詩「動く」の詩は明日が作品提出締切日です。よろしくお願いします。
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