湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

疑うの詩パート3

2018-11-25 12:15:29 | オリジナル
共通テーマ「疑う」でAが書いた詩を投稿します。

芥子の花

君とだけ生きていればよくて
他のヤツラには嘘ばかり吐く
嘘吐き癖が腫れ上がり
君にまで
芥子のように真っ赤な
嘘を吐くようになった
私が私を傷つけていること
君にバレたくなくて

後ろからスカートをめくって
からかい走り去る男の子
自分への関心に応えられず
頬ふくらませて怒る女の子
と同じくらい不器用

男子と女子
私と他者
君と私
人は単体でなくなってしまった時
胸から腹まで捌いて見せる
羞恥に耐えられず
疑惑に満ちた虚構を築く

私の嘘を許すのは君の偽り?
真実が面倒だから?
だとしても
君とだけ生きていればよくて

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