共通テーマ「煙」でZが書いた詩を投稿します。
禁煙
花束を持って タクシーに乗った
会社人生最期の日
命が惜しくて 煙草を止めた
みんなの仲間入りをしたくて
あれ程吐き気を我慢して 覚えた煙草を止めた
傘など役にたたない雨に打たれ ずぶ濡れになっても
買いに行った煙草をやめた
病を得たベッドの上で
「何か欲しいものは」と問われたら
躊躇いなく 「メビウス一本」と言うに違いない
紫煙の呪いは我が身に深く刻まれ 未だ色褪せてはいない
禁煙
花束を持って タクシーに乗った
会社人生最期の日
命が惜しくて 煙草を止めた
みんなの仲間入りをしたくて
あれ程吐き気を我慢して 覚えた煙草を止めた
傘など役にたたない雨に打たれ ずぶ濡れになっても
買いに行った煙草をやめた
病を得たベッドの上で
「何か欲しいものは」と問われたら
躊躇いなく 「メビウス一本」と言うに違いない
紫煙の呪いは我が身に深く刻まれ 未だ色褪せてはいない