湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

積もるの詩パート2

2022-01-29 23:24:29 | オリジナル
共通テーマ「積もる」でTが書いた詩を投稿します。

雪の日
彼らにとって初めての雪の日
四才の男の子は園庭ではしゃぎ回り
二才の女の子は何が何だか分からない顔でそろそろ歩く
ほんの少しの間に
迎えにいった車の屋根に大分雪が積もった
「見て見て 車が雪になっちゃった やばい やばい!」
男の子が走ってくる
そう 彼はまだ積もるという言葉を知らない
王子と王女は雪の車で家路についた
コメント
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