湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

底の詩パート7

2019-03-15 00:20:13 | オリジナル
共通テーマ「底」でSが書いた詩を投稿します。

どん底

女ひとり居るどん底がある
おそかれはやかれ女は
死ぬかもしれない
そのとき美しい階段が降りてきて
―――――――――
女の友人らがはやしたてている
「どん底なんて安易に言うな」「そうだそうだ」
「リンチだリンチだ」「愛犬も」
―――――――――
そのころ女の魂は
飛び去っているだろう
美しい階段を
眺めつづけて女の どん底の 眼
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする