湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

底の詩パート2

2019-03-02 07:20:24 | オリジナル
共通テーマ「底」でTが書いた詩を投稿します。

冬と春のあわいで

香り始めた沈丁花
潮の引いた川床で
魚の死骸をついばむカラス
季節の移ろいは確かだ

砂浜で
言葉を紡ぐ遊びをした
規則正しく寄せる波
不確かなのは言葉だ
世界をとらえられない
ピースをはめ込むように
埋めていく
風が来て飛ばされ
波に消えていく

夜 芽がふくらむ雨が降った

「底」または自由題の詩の提出締切は3月12日です。
コメント
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