Cが自由題で書いた詩を投稿します。
操舵人
メルズーガのオアシスから
サハラのキャンプ地へ
砂丘に陽が落ちてゆく
引き伸ばされた
砂の上のシルエットは
いつしか消えて
赤茶から消炭色へと
砂の海は
熱を失っていく
駱駝の舟に 揺られながら
夕闇のなか
駱駝引きの
青装束が映える
らくだと
わたしの
いのちの
舵は 眼下の
青い背中に委ねられている
電気水道は あるわけもなく
携帯電話も
言葉も つうじない
大海原に
ひとり 飛び込んで
生が ひりひりしている
操舵人
メルズーガのオアシスから
サハラのキャンプ地へ
砂丘に陽が落ちてゆく
引き伸ばされた
砂の上のシルエットは
いつしか消えて
赤茶から消炭色へと
砂の海は
熱を失っていく
駱駝の舟に 揺られながら
夕闇のなか
駱駝引きの
青装束が映える
らくだと
わたしの
いのちの
舵は 眼下の
青い背中に委ねられている
電気水道は あるわけもなく
携帯電話も
言葉も つうじない
大海原に
ひとり 飛び込んで
生が ひりひりしている