湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

詩「アルルカン」

2019-02-16 16:28:53 | オリジナル
自由題でEが書いた詩を投稿します。

アルルカン

道を歩いていると
よく手袋が目につく
それも片方だけ
拾う者はまずいない

こころみに拾ってみても
右手だけだったりする
当然色も形もちがっている
外へはしていけない

ふと裏返してみる
不思議 右手が左手となる
材質が同じウールなら
普段使いに支障はない

幸い 色違いであれば
見捨てられたアルルカン
気取った仕草で腰を折り
わがつれづれをなぐさめる
コメント
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