湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

プレバト初の女性名人

2019-02-07 21:14:02 | 文学
今日オンエアのプレバト俳句では、中田喜子さんが下記の句で、特待生1級から名人初段に昇格!
梅東風や受話器の底に母国あり
 兼題は「梅と公衆電話」
夏井先生の評価のポイントは「母国あり」の語順の是非。「ある母国」とした方が王道の型を踏むことができて句としての座りはよくなるけれど、読み手の受けるイメージが変わってしまうのだそう。
梅東風や受話器の底にある母国では、母国になかなか帰れないような暗いイメージになります。
敢えて「母国あり」にすることで「受話器の向こうには私の誇る母国がある。その母国から吹いてくる東風がこの日本で眼の前の梅の花を咲かせているのだ!」という、中国からの留学生を主人公にしてその未来をも感じさせる初春の明るいイメージにできたのです。
なるほど。鑑賞の勉強にもなりました。
中田さんおめでとうございます 
コメント
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