神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

引きこもり・・・夫の姪の場合

2016年09月15日 11時52分28秒 | 新聞記事
今日の産経新聞の「主張」欄に「引きこもり」について書かれてあった。

現在半年以上自宅にこもっている15~39歳の「引きこもり」は全国で約45万人に上るという。

すごい人数だ。

ただでさえ、少子高齢化が問題にされているというのに、これだけの若い人たちが引きこもったのでは、日本の大きな損失だ。

なぜ、こんなふうになってしまったのだろう。

私もそうだったから言いにくいが、これは親の期待が強すぎて、子供が自分に自信が持てなくなったケースも多いのではないかと推測する。

実は、私も、母の期待が強すぎて、昔はしんどかった。

その私も、長女、長男のときは、かなり教育ママであった。

が、幸い、二人とも登校拒否もせずに、引きこもりもせずに育ってくれた。

次男だけは、昨日も書いた通り、幼稚園時代に、苛めによる登園拒否を起こしたことがあった。

だから、必ずしも、親の教育熱心が原因といえるわけではないが、自分のことから推測して・・・だ。

夫の妹も、私以上の教育ママであった。

そのせいだけでもなかろうが、その長女は、中高一貫の私立中学に入学したものの、わずか1ヶ月ほど通ったあと、登校できなくなってしまった。

義妹の心労は大変なものだったと思う。

結局、中学3年になってから、私立中学に籍を置いたまま、公立高校を受けた。

そのために塾は通っていたらしく、一応、その学区のトップ公立高校に合格した。

それで義妹も一安心と私は思っていたのだったが、後で聞いたところによると、せっかく合格したその高校も、最低限しか通わなかったそうな。

が、どういうわけか、関関同立のうちの一つの私立大学に合格した。

その後その大学に通ったかどうかは確かめなかったが、たぶんあまり通わなかったのではなかろうか。

が、大学になると、サボる人も多いから、姪の引きこもりは目立たなかっただろう。

で、4年になって、大手スポーツ新聞社の就職試験を受けて、校閲として採用された。

現在は、その新聞社に席を置いて一人暮らしをしている。

姪は、法事などのときには律儀に我が家に来てくれるから、その折、仕事のことを聞くと、その新聞社にはあまり出社しなくてもいいと。

どうやら一人暮らしをしているアパートで、ほとんどの仕事をやっているらしい。

主な仕事は校閲らしいが、自分で記事も書くと言っていた。

彼女の場合は引きこもり状態のままできる仕事に就けたから、ニートにはなっていないが、これが、違う職業だったら、どうなっていただろう。

そのことから考えれば、適切な仕事を与えられれば、引きこもりがちの人でも、こうして立派にやっていけるのだ。いや、引きこもりのまま仕事をすることもできる。

45万人もいるという引きこもりの人たちも、なにかその人に合った仕事に恵まれれば、引きこもりから脱出できるのではないかと思う。

そのとき親は、世間体とか学歴にはこだわらないで、本当にその子に合った、または、その子が本当にしたい仕事を応援してあげるようにしてほしいと思う。

夫の姪の場合は引きこもりから脱出できたわけでもなく、引きこもりのまま仕事ができているという稀有なケースであるかもしれないが、一つのヒントになるような気がしたから書いてみた。

  引きこもる人に才能多くあること多きかな悲しきことに  biko

  ひつそりと生きる人らにぴつたりの仕事与へよ仕事は光  biko