6月19日(日) 伊丹市立文化会館いたみホールでオーケストラ千里山第17回演奏会
曲目は―
C.C.サン=サーンス◆歌劇「サムソンとデリラ」より〈バッカナール〉
C.P.L.ドリーブ◆バレエ音楽「シルヴィア」
L.H.ベルリオーズ◆幻想交響曲
アンコールで―
ビゼー◆「アルルの女」第2組曲より〈ファランドール〉
客演指揮/金正奉さん
まず、東日本大震災で亡くなられた方たちへの追悼でヘンデルのオンブラマイフ(ラルゴ)が演奏されました。
司会の方の「演奏が終わったあと、拍手はせずに黙祷してください」とのアナウンスで、演奏会は静かに始まりました。
今回のプログラムは3曲とも(アンコールも)、フランスの作曲家の作品です。
私はベルリオーズの幻想交響曲、特に2楽章の〈舞踏会〉が好きです。
軽やかなワルツで、ポロンポロンと始まるハープの音色に大広間での華やかな舞踏会を想像します。
ところがこの曲、5楽章のそれぞれに標題がついていて、ストーリーがあります。
冊子によると、幻想交響曲には「ある芸術家の生涯におけるエピソード」という副題がつけられ、ベルリオーズ自身の人気女優への悲恋の体験をもとにつくられているのだそう。
第4楽章の標題は〈断頭台への行進〉、第5楽章は〈魔女の夜宴の夢〉と物騒です。
最終的に、ベルリオーズは件の女優と結ばれます。
まあ、解説があると分りやすいので、参考にはするけれど、こだわらないのが私の聴き方です。
写真はいたみホールに飾られている、エスター・ワルトハイマー作、「カフタン」です。