さあ、しりとりだ、しりとりだ!
名曲しりとりのお時間だ!
前回編集長が出したのは
ストーンズの大ネタ「スタート・ミー・アップ」で末尾は「プ」!
某ブルーアイドソウルデュオや
ドラムンベースの大御所、
ビッグビートの名曲もろもろ頭に浮かんだが、
ストーンズに敬意を表し今回はこれ!
「プア・ボーイ・ロング・ウェイズ・フロム・ホーム」
ブッカ・ホワイト
ブッカ・ホワイト!
サン・ハウスと並ぶ鉄板リゾネイター・デルタ・ブルースのオリジンの一人であり、
ボブの「フィキシン・トゥ・ダイ」やZEPの「ハッツ・オフ・トゥ・ロイ・ハーパー」の元ネタを書いた偉大なるブルースマンであります
(さらにいえばB.B.キング御大の親戚でもあり、若き日の御大にギターを教えた人でもあります)。
ナショナル・スタイル-Oユーザーである私も当然ファンであり、というかメタルボディのリゾネイターが欲しかったのはサン・ハウス師匠とホワイト御大に憧れたからにほかならず、スライドバーを小指にはめるのを真似たり(ちなみにハウス師匠は薬指)、プレイ中にネック&ボディヒットでリズムを入れるスタイルも真似てみたりと、スライド弾きとして大変影響を受けた方であります
(なにせ自分のブルースネームを考えたときにハウリン・メガネとブッカ・タカイゾの二択で悩んだくらいですので)。
今回の「プア・ボーイ〜」は御大の曲の中でもカントリーフレーバー溢れた軽快な名曲なのですが、
不思議なくらいスライドの音が軽快。
勢いよく音域を行き来しつつ”バインバイン”とでも表現するしかない、弾むようなサウンド!
最初に聴いた頃、
「やっぱりベテランは違うな!こんな音が出るとは!俺も精進せねば……」
と思っていた私ですが……秘密があるのです。
実はホワイト御大、リゾネイターをラップスティールのように寝かせて弾くことがあるのですな!
(ちょいと調べれば出てきます)
ギターを膝の上に寝かせ、ペンのような妙なスライドバーを滑らせるのを見たときは
「そんな手があったなんて!ずるい!」
と思いましたが、ずるいもナニも私の知識が足りなかっただけ。
私の手元にはシャブ製(怪しいシャブじゃありませんぜ)のラップスティール用スライドバーがあるので時折真似してみるのですが……なんか違う!
ラップスティール用のスライドバーは鉄の塊で文鎮のようにずっしりしておるのですが、これだとあの軽快さが出ない!
やっぱりあのペン型スライドバーじゃないとダメなのか……自分で作るしかないのか……!
と今日もホワイト御大へ敬意とサウンドへの執念を燃やすハウリンメガネでありました。
というわけで次回は「ム」!
「ム」です!
♪ナニが出るか私も知らない、編集長だけが知っている(黄金バットの節で)
待て次回!
ついでに一言。
最近私が読み返してる本が芥川の「藪の中」とオーウェルの「1984」。
今の状況でこそ読まれるべき作品と思うが如何か。
そんじゃまた来週のスーパーギタリスト列伝で!
《ハウリンメガネ筆》