「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

基本に戻って「ギターを触る!」(その1)「天才ギター少女」から譲り受けた「Fender70年代製ストラト」(通称「ちっち」)のピックガードを交換しようか!

2021-04-02 15:23:02 | 編集長「MASH」の新コラム「Mashからの遺言」

さて、今日は俺のルーツに戻って
随分前から手付かずでいたコト・・・
をヤッてしまおう!と思ってね。

それが溜まっている
「ギターのカスタマイズ」や「修理」
という数多の作業なんだ。

何かに「煮詰まっている時」こそ
俺は「基本のギターに戻る」傾向があってネ。
弾いて歌ったり、こうやってメンテしたり・・・
とにかく「ギターを触る」コトで癒されるんだ。

さて、今日は前々からパーツの準備だけで
一向に進んでいなかった・・・
そんな俺のギター
「フェンダー78年製の軽量ストラト」
の「純正ブラック」ピックガードを
「鼈甲柄」に交換する作業だ!

ちなみに、このギターの愛称は
「ちっち!」
そう!もうお分かりだろう!
「天才ギター少女」
としてテレビなどでもお馴染みだった
「ちっちちゃん」
が昔から弾いていたギターが
なんとコレなんだよ!

彼女のイメージは
「ベンチャーズ系モズライト」
でしょ?
でも最初のギターはフェンダーのコレなのさ!
まだ彼女が無名の頃に
当店でメンテをしたのが出会い!
なワケ。
その後うちで「子供の手に合うギター」
も買ってくれたんだけれどね(笑)。

で、彼女の前で一度だけこのギターを弾いてさ。
メンテ後に渡す時だと思う。そして、
「もしギターを辞める時があったら俺が買い取るよ!」
な~んて軽く言ったんだ。

それから12~3年後・・・。
彼女のお母さんがコレを持って来店したんだ。
「ちっちが辞めるんでマッシュさんへって・・・」
ホント、ビックリしたんだよ。
「えっ、ブレイクしているのにギター辞めるの?」
って具合でさ(苦笑)。

でも本人の意志は固く
「作業療法士になる!」
と言っている!
と、お母さんから聞かされてね・・・。
それなら俺が「そのルーツギター」を
「誰にも売らずに弾き続けるよ!」
って受け取ったんだ。

で、「彼女色のまま」
ずっと残していたんだが、
そもそも写真下の様に
ノブも「黒白混在」状態で

とりあえず最初にノブを
「新品のインチ黒」
に統一させたんだが、
そーなると、せっかく手元にある
「鼈甲ピックガード」
も付けたくなって来ちゃってね(笑)。

このよーに「ちっち色」から「マッシュ色」
に変身しちゃったけれど、
音は全く変らないからファンの方、
安心してね(笑)!

で、このギターの素晴らしい所は
「ちっちサウンド」とは掛け離れた
「ノントレ仕様」という点!
アームレスなんだよ。
この年式の「ノントレ」は珍しいんだ。
そして、ボディも超軽い!
これも珍しいだろ?

形状はストラトなんだけれど
写真の様にテレキャスみたいな裏通しだから

ガシッとした、しっかりした音が出てくれて
「彼女の音」というよりも
「俺の音」なんだよね(笑)

彼女もそれを分かっていたみたいでね。
「マッシュさんが持っておくべきギター」
と言って送り出してくれたみたいなんだ。
ホント、有り難いよ!

ちなみに彼女のメインは
「アリアプロの特製品」
で、それ以外は手元に残していないと聞いた・・・。
でも、手元に有るというコトは?
そう。まだギタ-は触っていると思うよ。

計らずとも彼女も言っていたみたいだけれど
「音楽の世界で食うことって、ホントに大変なこと・・・」
だからね。
「特殊な世界」だけに
「向き不向き」も凄く有るしさ(笑)。

ただ、音楽が好きで、
ポロッとでも弾き続けていれば
「いつでも、ずっとステージに立てる!」
わけだから・・・。

とにかく、そんな「ちっち」
俺はいつまでも弾き続ける覚悟なんだよ!

《 編集長「MASH」筆 》
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