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「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

「ブルース」という「音楽」と「Withコロナ時代」こそ「ブルースマン」という「生き方」をご提案したいゾ!(下)

2021-02-18 14:39:02 | 編集長「MASH」の新コラム「Mashからの遺言」

「ブルース・マンになりたい!」という欲求が
遂に大きくなり、収まりが効かなくなった・・・・
そんなキッカケが、10代後半に見た
2つの「ライブ映像」だ。

1つ目はローリング・ストーンズの
「Steel wheel Tour」にゲストで出た
「ジョン・リー・フッカー」 だ!

背後にはクラプトンもゲスト出演し、
彼らをバックに縦横無尽に
それこそ「ジョン・リー節」が唸るワケ!
コレにはトンデモナイ衝撃を受けた!
曲は勿論「ブギー・チレン」だ!

そして2つ目は「マディ・ウォーターズ」
死ぬ直前のドイツ公演「Rockpalast」での演奏!
「マニッシュ・ボーイ」での凄みだ!

これら師匠たちには
「おい、お前さん!もうブルースマンになるしかねぇだろ!」
と、胸倉(むなぐら)をつかまれて言われている・・・
そんな気がして、打ちのめされたものだ。
かれこれ30年前の話だが・・・・(笑)

さて、しかしそんな映像後も
俺が勝手に思う
「俺がプレイするべきブルース」
とは・・・

それは前回お話した ↓

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/9a8442c4aeebc9670ed6ec78d00e5a9b

「ロバート・ジョンソン」によって
開かれた「戦前ブルース」の様な
「アコースティック・ブルース」
に他ならなかった!

バンド形式のブルースには
やはり「ロック臭」が鼻に付き
純粋に自分のバンドでプレイすることが難しく思えた。

今思えば、コレは若かったからだろう。
プレイすればするほど「ロック」になってしまう・・・
そんなあの時こそ「独りブルース」が染みたものだ。

俺はそれこそ貪(むさぼ)る様に
「戦前ブルース盤」を買い続け
部屋で独り、プレイし続けていたもんだ。

「レッドベリー」「ビッグジョー」「ブラインド・レモン」
そして、大好きな「ブラインド・ボーイ・フラー」などなど
とにかく、挙げれば切りが無い。

そして
「モノにならないモドカシサ・・・・」から
覚悟を決めて、遂に
ホンモノの「Woodドブロ」を購入し
「ブルースマンの入り口」に立った!
しかし、ここでも、あえなく挫折。
コイツは手放すコトに・・・。

その後
「ナショナル・アイランダー(リゾネーター)」
を購入するも、やっぱり挫折し、
このギターも手放してしまう。
22、3歳くらいのお話だ。

とにかく「ブルースは難しい!」
「人種の壁」があるので、
「黒人みたいに歌う」のが実に困難であり
何度も挫折して当然だ。
その点「Rock」「Pops」は簡単だ。
何でも自由だし、何でもOkだから!(笑)

俺は「ステージではロッカー」を演じ
「家ではブルースマン」に戻る・・・
そんな生活を20代の頃に送っていた。
「ロッカーは自分の真の姿ではないのに・・・」
という部分が
「ブルースとしての憂いだ部分」
を育て続けたのだろう。

30歳くらいの頃だろうか。
自らのレコード会社を営る関係上
「自分のスタジオ」を造り
夜な夜なセッションに明け暮れる日々が続いた。
今だから言えるが
「あの時はキツかった・・・」
もうロックをヤルのがイヤでねぇ。(笑)

その時だね。
急に「ブルースが降りて来て」さ。
なんとなく「納得ゆく歌を歌える」ようになった。
たくさん聴いて、プレイして来た日々が
「急に実を結んだ・・・」そんな感じだった。

ホント、長かったけれど
「ロックに嫌気が差した頃」

「追い続けたブルース」
がほんの少しだけ近づいて来た瞬間であった。

その時、手にいしていたギターが
その後、セガマレて譲ってしまったが
「30年代製グレッチ・ドブロ(リーガル製)」
であった。あれはイイ音だったぜ!

そこからだ。
手当たり次第に
「30年代製オールド・ドブロ」
を根こそぎアメリカから仕入れ、
「ブルース・マン人生」
に拍車が掛かって行ったのだ。

今でもブルースを歌うのは楽しいし
自分にとっては「生活」そのものだ。
ギターも
「ブルースなら、ずっと弾いていたい!」
と思えるし、これこそ
「ブルースがベッタリとくっ付いて来ている」
ってヤツで、ホント、幸せに思う。

俺にとっての音楽とは
もちろん「ブルース」でR。

「ギターを弾いて歌うこと」
コレは俺にとっては
「一般的な弾き語り」ではなく、
「ブルースマン行為」
だと強く信じている!

逆にドラムを叩く時はドラマーであり、
ベースを弾く時はベーシストである。
そして、どちらかと言うと、この両者では
「ジャズマン」でありたい。
と願う自分がいる。

とは言え、以前書いたように
「全く新しいマインドの構築」
が自分自身なされた今、
長く音楽と関わって来た分、
「Withコロナ時代」こそ「ブルース」だ。
と、妙に腑に落ちてね(笑)。

以前、副編集長「ハウリンメガネ」との対談で
ジミヘンを取り上げたけれど、
ギターを「ヘヴィネスにファズらせる!」
あの音こそ「彼にとってのブルース」であり
「彼の感情が溢れた演奏」なんだ。

そう。「ブルースは自己の感情」。
その感情を「冷静に客観的に自分で見て」みよう。
そうすると、
ジミには「ジミのブルース」があり
俺には「俺のブルース」がある。
ってコトを知るんだ。

そして、もちろん
あなたには「あなたのブルース」があるはず
「それを見つけに行くコト」こそが
ゆくゆくは
「全く新しいライフ・スタイルの構築」
にまでツナガッテ行くのだと思う。

「Withコロナ」
とは
「ブルースがベッタリと、くっ付いて来る」
ってコト
「Everyday I have the Blues・・・」

そして、もっと言うと
世界中、誰もがフェアーに「Withコロナ」でしょ?
ということは?

そう。
「誰もがブルース・マンであり、ブルース・レディ」
ってコトなのだと思う。
もう歌うしかねぇ!よ。

《 編集長「MASH」筆 》
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