僕の詩集No.1205【 出 世 】

　　出 世

　　　　　にのみや　あきら

出世することを願ってもいいが
自分に見合った出世でないと
苦労するだけ
分相応と言われるように
人生
何事も
分相応か大切
身に余る出世は
自分を滅ぼす
あまり欲を出さないで
控え目にすること
それが人生に取って
一番いい生き方
出世も大切だが
自分に見合った出世でないと
悲劇を招く

僕の詩集No.1204【 救 急 車 】

　　　救 急 車

　　　　　　にのみや　あきら


救急車のサイレンを聞くと
神経が逆撫でされ
身が引き締まる
我が身のことでなくても
嫌なものだ
何処の誰が
どうなってるのだろう
命は大丈夫だろうか
他人事ながら気にかかる
そして
わが身に降りかかって来た
時のことを想像して
不安な思いに落ち込む
地震速報もそうだが
警報にはドキッとする
鳴らさないで
済まないものだろうか
患者を運搬する時
通路を拡げれば
良いのではないか
どちらにしても
救急車のサイレンの響きは
勘弁してもらいたい
怯える生活は嫌だ

僕の詩集No.1203【 愛のセールス 】

　　　愛のセールス

　　　　　　　　　にのみや　あきら


愛のセールスがあったら
どうだろう
面白い商売には違いない
人付き合いの苦手な人には
打って付け
恋人に巡り合えないことがなくなる
でも買った愛は大丈夫だろうか
心配だ
買ったはいいがうまく行かなかったら
ひどい目に合うのではないか
他人の手によって得たものだから
問題が多いいかもしれない
そう考えると
あまり利用しない方がいい
やはり愛は
自分の力で勝ち取ってこそ実がある
虚偽の世界は避けよう

僕の詩集No.1202【 心 労 】

　　心 労

　　　　　にのみや　あきら

心労は
出来るだけ避けたい
精神的苦痛ほど
嫌なものはない
でも現代に生きている以上
避けられない
それなら
日々を穏やかに
暮らす方法を
自分なりに考えるしかない

生きて行くには
人生を歩むには
繰り返すようだが
心労は付き物
避けては通れない
ではどうすればいいか
とにかく
降りかかってくる外敵に
潰されないこと

心身を鍛え
どんな外圧にも
耐えられるようにする
それしかないだろう

僕の詩集No.1201【 我 が 儘 ( 2 ) 】

　　我 が 儘 ( 2 )

　　　　　　　　にのみや　あきら

人間
付き合いが深まると
馴れ合いになり
我が儘が出る
お互いを
尊重し合っていた関係が
崩れ始め
心が希薄になり
理解し合う気持ちが
欠落する
その結果
関係が破綻する
人間関係は
難しい
ちょっとした我が儘が
決定的に
間柄を駄目にする
これが逃れられない
人間の習癖