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★耳鳴り 脈拍の音がなぜ聞こえるのか?

2006年09月28日 | 健康情報
耳が疲れて聞こえが悪くなっているとき、具体的にどこが疲れているかと

いうと、内耳の中の蝸牛(カギュウ)という器官の中にある「毛」なのです。

蝸牛の中に並ぶ有毛(ユウモウ)細胞にはえている毛は150万本あります。

その動きを模式的に示すと、高い音が聞こえてきたときには、鼓膜に近い部分

だけ毛が揺れます。低い音のときには、鼓膜に近い部分から遠い部分まで、

全体が揺れます。毛が倒れたり抜けてしまったりすると、元には戻りません。

加齢によって高い音から難聴が始まるのは、一番使用頻度の高い、鼓膜に近い

部分の有毛細胞から毛が傷んでくるからです。

有毛細胞の動きが悪いと難聴に、誤作動を起こした状態だと耳鳴りになります。

耳鳴りには、実は脈拍の音が耳鳴りのように大きく聞こえてしまうタイプが

あります。

心臓から送り出された血液は、動脈を通じて体中に送られます。

音を感じる有毛細胞が生えてる蝸牛のそばにも、太い動脈が走っています。

鼓膜が振動しなくても、動脈に血液が流れる振動が蝸牛を直接揺らし、

有毛細胞から脳に音の信号が行きます。

この音は、耳鳴りの患者さんでなくても、誰にでも聞こえている音です。

実際の音量は、耳に指を入れてみるとかすかに聞こえる程度で、

聞こえない場合も多くあります。聞こえ方は人によって異なりますが、

「ズンズン」「ゴーゴー」といった音です。

◆かすかな音が大きく聞こえるメカニズム

 私達の耳には、常にさまざまな音が同時に聞こえています。

 鼓膜はその音の大きさに応じて振動しています。

 しかし、脳の中では、音量に関わらず、聞きたい音だけを集中して聞くように

 しています。しかし、何らかの原因で脳が疲れてしまうと、脳内の音量調節
 
 機能が狂ってしまい、普段はわざと無視している脈拍の音の音量を間違って
 
 あげてしまうことがあるのです。
 
 これが、脈拍の音が耳鳴りとなってしまうメカニズムです。

◆脳を疲れさせる原因としては、ストレスや更年期障害によるホルモンバランスの 
 
 異常などがあげられます。

◆心地良い音楽を聞くと、脳が休まったときに出るアルファ波がたくさん出ます。

(ためしてガッテンより抜粋)


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