◇京大教授らが初実証
風邪予防のために「うがい」を行う日本独特の衛生習慣が、実際に効果があることを京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らのグループが実証した。これまでうがいの有効性を裏付ける根拠は何もなかったといい、世界初の成果という。
02~03年の冬場、全国で18~65歳の計約380人のボランティアを
▽水うがい
▽ヨード液うがい
▽何もしない、の3群に分けて2カ月間調査。
うがいは15秒を2度行い、1日3回以上実施した。
その結果、水うがい群は何もしない群に比べて風邪の発症が4割減った。
一方、ヨード液群には、はっきりした予防効果がみられなかった。
メカニズムは不明だが、川村教授らは「健常なのどでもたくさんの細菌がバランスを保っている。薬がバランスを壊すのではないか」と推測する。
また水うがいでも、水道水に含まれる塩素が殺菌効果をもたらした可能性を指摘している。
毎日新聞 2005年10月30日 東京朝刊より
風邪予防のために「うがい」を行う日本独特の衛生習慣が、実際に効果があることを京都大保健管理センターの川村孝教授(内科学・疫学)らのグループが実証した。これまでうがいの有効性を裏付ける根拠は何もなかったといい、世界初の成果という。
02~03年の冬場、全国で18~65歳の計約380人のボランティアを
▽水うがい
▽ヨード液うがい
▽何もしない、の3群に分けて2カ月間調査。
うがいは15秒を2度行い、1日3回以上実施した。
その結果、水うがい群は何もしない群に比べて風邪の発症が4割減った。
一方、ヨード液群には、はっきりした予防効果がみられなかった。
メカニズムは不明だが、川村教授らは「健常なのどでもたくさんの細菌がバランスを保っている。薬がバランスを壊すのではないか」と推測する。
また水うがいでも、水道水に含まれる塩素が殺菌効果をもたらした可能性を指摘している。
毎日新聞 2005年10月30日 東京朝刊より