1 「とりあえずビール」は最初の1杯まで
■糖質の多いビールは最初の1杯だけならOK
ビールがダイエットに不向きな理由は、「糖質」が多いから。糖質をとりすぎると血糖値が上昇、肥満ホルモンの「インスリン」が大量に分泌される。インスリンは余った糖を脂肪に変え、肝臓などにためこむ働きがあり、体重増加を招くからだ。
2 2杯目以降焼酎・ワインで辛口派
■2杯目以降は甘くないか“糖質ゼロ”を
辛口の白ワインや赤ワイン、辛口の日本酒、焼酎などの蒸留酒なら、血糖値は上がりにくい糖質ゼロのビール、砂糖の代わりに甘味料を使ったカクテルなども血糖値は上がらない。
3 チェックしよう炭水化物の含有量
■成分表示で炭水化物量選ぶ習慣を
糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものの総称。だが、お酒の種類によって含有量のばらつきがある。好みのお酒の糖質量をチェックして、少ないものを選ぶようにするだけでも、太らないお酒の飲み方に一歩近づく。ビールなら容器の成分表示で「炭水化物」「糖質」の量を確認。ワインなら「辛口か、やや辛口のものを選んで。甘口は“やや”でもアウト」
4 のんべえは1日おきに休肝日
■酒豪さんも1日おきで脂肪肝を防ごう
“百薬の長”といわれるお酒も適量が大切。お酒を飲む人に起こりやすい脂肪肝は、いわば肝臓の“内臓肥満”で、様々な悪さをする。特に女性は、アルコール代謝の要である肝臓の大きさが男性に比べて小さく、解毒能力も低い。
休肝日に飲みたくなったときは、ビール風飲料やチューハイなど、糖質ゼロのノンアルコールの商品を活用してもいい。
5 アルコールをスイスイ代謝プチ糖質
■合い間の“ちょっと”でアルコールの代謝がアップ
ダイエットのためには糖質の少ないお酒を選ぶのが基本。だが、糖質を全くとらないと、逆にアルコールの代謝システムに支障をきたす場合もある。
空腹で長時間、糖質をほとんど補給しないまま飲み続けると、アルコールの代謝がスムーズに行われなくなる。アルコールは肝臓で代謝され、有毒なアセトアルデヒドから酢酸に分解されて排出される。
そして、酢酸の代謝の過程で、糖質からつくられるオキサロ酢酸が必要になる。
ちびちびと長時間お酒を飲んだりするときは、途中で焼売や蒸し餃子など、少しだけ糖質を食べるといい。アルコールの代謝を助けてくれる。とはいえ、ラーメンなど糖質量の多い麺類はご法度!“少しだけ”を心がけて。
6 チェイサーにお茶をたっぷりむくまない
■チェイサーは飲んだほうが翌日むくまない
太らないように気をつけて飲んでも、翌朝むくんでいると太って見える。
利尿作用のある緑茶やウーロン茶、冷たいミネラルウオーターなど、アルコール代謝を促す“体によい水”をたっぷり飲むといい。
適量の飲酒は、血管を拡張させて血流を良くする働きもあるが、飲みすぎると「漢方でいう“湿熱”の状態になる。この“熱”を冷まして水分が体内に滞らないようにするには、“体によい水”が必要。排出が滞ると、翌日むくみが出る。
7 酒豪さんはちびちびのんびり肝臓ケア
■肝臓に負担がかかりにくい飲み方をマスター
短時間で急激に血液中のアルコール濃度が高くなると、肝臓は解毒しようとフル稼働をして、大きな負担がかかる。酒豪さんでも、少しずつゆっくりと飲むように心がけて。湯豆腐のような大豆食品など、アルコールの代謝を助けるおつまみもお薦め。
(2013年2月24日 日本経済新聞)