かぼちゃは約450年前にカンボジアから日本へ入ってきたと言われています。
名前の由来もカンボジアがなまってかぼちゃになったようです。
かぼちゃの種類もいくつかあり、栗かぼちゃ、えびすかぼちゃなどの西洋
かぼちゃ、日本かぼちゃ、ズッキーニなどのペポかぼちゃなどです。
西洋かぼちゃの特徴は、料理すると身が柔らかく甘味があり、日本かぼちゃの
特徴は、水分が多いので粘り気があります。
かぼちゃは緑黄色野菜に代表される野菜で、カロチン(ビタミンA)を多量に含み、
粘膜を丈夫にするはたらきがあり、風邪に対する抵抗力を高める効果があります。
カロチン(ビタミンA)は抗酸化作用とともに、活性酸素を除去するはたらきがあり、
免疫機能を高め、ガン細胞が発生した場合、その細胞を食いつぶすマクロファージ
などの活性化を強めるはたらきをもっています。またビタミンCも含まれている
ため、発ガン物質が作られるのを防ぐ優れたガン予防食品であると言えるで
しょう。
◆ハロウィンにカボチャのランタンを作る訳?
ハロウィンは毎年10月31日に行われる欧米の行事。
10月31日はケルト民族の大晦日で、死者の魂が蘇り、精霊や悪霊が飛び回ると
信じられていたのが、万聖節(キリスト教の祝日)の前夜祭となり、アイルランド
移民からアメリカに広まって現在のような祭になったそうです。
仮装した子供達が家々を回ってお菓子をもらったり、悪霊よけまたは道しるべの
ために”ジャック・オ・ランタン”を作ります。これはアイルランドの民話がベース
なんだとか。酒場で飲んだくれていたケチのジャックは、悪魔に魂を取られる
ところを上手くだまし、取られないよう契約してしまいます。
寿命まで生きて天に召される時、悪い行いのために天国には入れず、契約の
ため地獄へも行けまぜん。行くあてもなくすべてを失ったジャックは、悪魔から
僅かに燃える火だけをもらい、くり貫いたカブをランタン代わりに、さまよう羽目
になりました。元はカブで作られていたものが、いつの間にか手に入りやすく
日持ちもするカボチャになったのは、合理主義のアメリカらしい事なのかも
しれませんね。
(食育大事典)