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女性も男性も悩む・・・“更年期障害”はなぜ起こる?

2014年11月28日 | 健康情報

東京健康クリニックの太田博明医学博士によると、更年期障害が現れる年齢は、個人差は

あるそうですが、女性の場合、閉経を迎える平均年齢50歳を境にした前後5年、つまり

45~55歳の場合が多いそうです。一方、男性も、ほぼ女性と同時期と考えて良いそうです。

この時期に起こる体調不良を総称して、「更年期障害」と呼んでいるといいます。

更年期障害の症状は、約200種類にも及ぶともいわれているのですが、代表的な症状と

しては、男女とも、「のぼせ」「火照り」「異常な発汗」、さらに「抑うつ」や「不眠」などが

挙げられるといいます。

45~55歳の方で、これらの症状が重なった場合は、更年期障害の可能性が高いといいます。

(男性の場合は、上記5つに加え、「倦怠感」「ED」などの症状が多く現れるそうです)

太田医学博士によると、更年期障害は、男女とも「性ホルモン」の低下が原因で起こるそう

です。女性の場合は、更年期に入ると、女性ホルモンの分泌が急激に低下してしまいます。

すると脳は、女性ホルモンを出すよう、卵巣に指令を出すのですが、卵巣から必要な量が

分泌されないため、脳が「分泌指令」を繰り返し出すようになってしまいます。その結果、

脳が疲れ果ててしまい、体温や発汗、睡眠をコントロールする「自律神経」まで影響を

受けてしまうそうです。

一方、男性の場合は、男性ホルモンが減ることで、直接 自律神経が影響を受けてしまい、

様々な更年期障害の症状が現れてしまうそうです。

◆最新治療法・更年期障害を緩和する“貼り薬”?

太田医学博士によると、更年期障害を改善するためには、減ってしまった「性ホルモン」を

補充するそうです。

方法としては、注射や飲み薬を使うそうですが、女性の場合、最近では「ホルモンパッチ」

という“シール”を使った治療法があるそうです。この「ホルモンパッチ」を下腹部に貼ると、

皮膚から女性ホルモンが吸収され、血管に入り、更年期障害の症状が緩和されるといい

ます。この「ホルモンパッチ」は、保険が適用され、3割負担の場合、1枚およそ130円。

ひと月に1,300円くらいだそうです。一方、男性の場合は、現在のところ、注射や飲み薬で

男性ホルモンを補充し、治療してゆくと太田医学博士はいいます。

◆更年期障害を緩和する“エクオール”とは

大豆に含まれる「イソフラボン」が、腸内細菌によって「エクオール」という物質に変わる

そうです。「エクオール」は女性ホルモンと似た働きをするため、脳が「分泌指令」を

過剰に出さなくなり、更年期障害の様々な症状を軽減できるのではないかと、考えられて

いるそうです。

◆自宅でできる!カンタン軽減術“2秒&6秒呼吸法”

銀座医院・健康管理センターの竹田義彦院長によると、更年期障害は、結果的に自律神経が

乱れてしまうことで、様々な症状が現れるので、その「自律神経」を安定させてあげれば

良いそうです。簡単に出来る方法としは「2秒で吸って、6秒かけて吐く」という「呼吸法」が

あると、竹田院長はいいます。

◇2秒&6秒呼吸法◇
(1) 壁に足の裏を付けて、ヒザを曲げた状態で、仰向けに寝ます。
(2)足の裏で壁を押すようにして、ヒザを伸ばします。これで準備完了。
(3)その状態で、2秒で息を吸い、6秒掛けてゆっくり吐き出します。
(4)この呼吸法を20回ほど繰り返します。


この「2秒&6秒呼吸法」は、症状がツラいと感じた時に行うと良いと竹田院長は

おっしゃっています。

 

(2014年11月24日 モーニングバード)

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謎の肺炎が急増中!死なない新常識

2014年11月27日 | 健康情報

◆胃液逆流タイプの肺炎について

胃液逆流タイプの肺炎は、胃から逆流した胃液が肺に侵入することで起こります。

のどには、食べたモノを肺に入り込ませないフタがありますが、これは上から異物が

来たときに働くため、下からせり上がってくる異物(胃液)に対しては機能しません。

胃液が肺に侵入するほどまでに逆流するひとつの原因が、寝る前の暴飲暴食です。

加齢によって体力が弱っていたり、異や食道の手術をした人は、胃液が肺に入ってしまう

リスクが高いと考えられています。ほかにも、ドライマウスの人や睡眠時無呼吸症候群の人、

高齢者の人などによく見られる、つばが少ない人も胃液が逆流しやすいのでご注意ください。

◆誤えんタイプと感染タイプの肺炎の対策について

誤えんタイプの肺炎は、飲み込み力をアップさせることで予防できます。

アイスマッサージ

医療用の綿棒を水で湿らせて凍らせます。食事前などに、綿棒を唇から徐々に口の奥に

向かって当てて刺激をしてあげることで、誤えんが起きる可能性を減らすことができます。

歯ぐきマッサージ

歯ブラシで、歯だけでなく、歯ぐきも磨くことで脳が活性化します。

おでこ体操

おでこに片方の手を当て、頭でその手を強く押します。その時、手も負けないよう頭に押し

つけます。また、自分のおへそを見るようにし、あごの下の筋肉がかたくなっていればOK。

1秒に1回、頭を押す動作を5回繰り返し、そのあと、5秒間、頭を強く押し続けます

休みをとりながら3回行います。食事前に行うとより効果的です。

◆感染タイプの主な原因である「肺炎球菌」は、ワクチン接種が有効ですが、今年の10月

から肺炎球菌ワクチンの接種が定期化されました。65歳以上の人は5年おき、101歳以上

の人は毎年受けることができます。

 

(2014年11月26日 ためしてガッテン)

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気になる尿酸・プリン体 やっていいこと悪いこと

2014年11月26日 | 健康情報

帝京大学医学部付属病院病院長で、「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」の作成にも

携わった藤森新氏にお話をうかがいました。

◆痛風は、20~30代の若い世代にも増えている

1960~70年代の調査では、40~50代で初めて痛風になる人が目立っていました。そこから、

「痛風=中高年の病気」といわれるようになったわけです。ところが、1990年代に東京女子

医科大学が行った調査では、発病年齢のトップは30代でした。20~30年間で、10~20歳も

若年化しているのです。

最近では同様の調査がないので不明ですが、おそらくさほど大きな変化はないでしょう。

ちなみに、若い女性の患者が少ないことも痛風の特徴です。閉経前の女性は、女性ホルモンの

影響で尿酸値が上がりにくいからです。

最近になって、痛風になりやすい体質が遺伝することがわかってきました。身内に痛風患者が

いれば自分も必ず痛風になる、というわけではありませんが、痛風になりやすい素質を持って

いる可能性は高いと言うことができます。

ただし、遺伝とは関係なく、生活習慣が原因で痛風になる人も多く見られます。

それは、太っている人、アルコールを飲む習慣のある人などです。アルコールというのは、

特にビールですね。さらに、レバーなどのプリン体を多く含む食品をよく食べる人も、

痛風になりやすいタイプです。プリン体はうまみ成分ですから、おいしい物に含まれている

ことが多いです。

◆痛風を引き起こす「プリン体」「尿酸」とは

プリン体は細胞の中の核酸などに含まれる成分で、細胞が生まれ変わる新陳代謝の際に

使われます。プリン体は身体に悪い物質だと思う人が多いですが、実際は、生物が生きて

いく上で欠かせないものなのです。プリン体はもともと体内に存在するほか、食物として

外からも摂取され、体内での活動を終えていく過程で最終的に産生されるのが、尿酸です。

尿酸は、腎臓で100%ろ過されます。ところが、そのまま100%が排出されるわけでは

ありません。尿酸は老廃物であるにもかかわらず、尿細管で「再吸収」されるのです。

腎臓にたどり着いた尿酸のうち、最終的に排出されるのはわずか10%程度にすぎません。

つまり、90%は体に戻っていきます。

尿酸が体液中に溶ける限界量は7mg/dLとされます。この数値を超えると、尿酸がたまって

結晶化が進み、結晶化した尿酸への炎症反応である痛風発作の可能性が高まります。

この状態を高尿酸血症と呼びます。つまり、痛風予備軍です。

◆1日2リットル以上の尿量を目安に水分を摂る

尿酸の排せつを促すためには、水分摂取が重要です。痛風は、腎臓と深いかかわりがある

からです。腎臓が尿酸を排せつする力を「尿酸クリアランス」と呼びますが、これは尿量と

比例関係にあります。

尿中の尿酸は、水を多く飲むほど薄くなりますから、腎臓の結石はできにくくなり、

その意味では良い影響が期待できるでしょう。ところが、いくら水を飲んでも、一定の

ラインを超えると、尿酸を排せつする力は横ばいになり、それ以上は増えません。

3リットル、4リットルの水を飲んでも効果は同じということです。

◆尿酸値を下げるための生活習慣

アルコール自体が、体の中で代謝されるときに尿酸の産生を助けたり、尿酸を排出しにくく

したりする働きを持っています。いずれにせよ、飲酒自体を控えめにすることが何より大切

です。

酸性化に働く食物(肉類など)を食べると、尿は酸性に傾き、アルカリ性の食物(海藻、野菜

など)を食べれば酸性に行きにくくなる。尿を中性に傾けるためには、食事でアルカリ化

食品を補うと良い。アルカリ化食品はプリン体もあまり含まない上、低カロリーなので

ダイエットにも向いている。

太っている人は、まずは食事でカロリーを減らすことです。ただし、急激なダイエットは

避けてください。過度に食事を制限すると、ブドウ糖の代わりに体脂肪がエネルギーとして

使われるようになり、「ケトン体」という物質が生じます。血液中のケトン体濃度が高まると、

尿酸をくみ上げて再吸収してしまうのです。安易に「早くやせよう」とは思わないことです。

また、激しい筋肉トレーニングなどの無酸素運動を行うと、乳酸がたくさん産生され、

尿酸の排出を妨げる(=尿酸値を上げる)といわれています。

ウオーキングやランニングなどの有酸素運動がお勧めです。

 

(2014年11月24日 日本経済新聞)

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乾燥肌 クリームで対策…入浴方法、肌着にも注意

2014年11月25日 | 健康情報

空気が乾燥するこれからの季節は、乾燥肌によるかゆみに悩むシニアが多い。

加齢により肌の保湿機能が衰えることが原因だ。

東京都健康長寿医療センター・皮膚科部長の種井良二さんによると、特にシニア世代の

乾燥肌を「老人性乾皮症」と呼ぶ。腰回りや、すねなどに症状が出やすい。

体が温まる入浴後や就寝時に特にかゆみを感じることが多い。65歳以上の人の95%が

乾皮症という調査結果もあるという。

皮膚の一番外側の表皮は、皮脂などで体内からの水分喪失を防ぐバリア機能を持っている。

「加齢により、皮脂などが減少し、バリア機能が低下することで、肌が乾燥しやすくなる。

同時に、かゆみ神経に対する刺激も伝わりやすくなり、かゆみを感じやすくなります」

炎症を起こすなど症状がひどい場合は、皮膚科で治療を受ける。

せっけんは、弱酸性のものを選ぶ。乾燥肌でかゆみがある場合は、手足や首、わき、陰部

など汚れやすい部分のみせっけんを使い、あとは湯で流すだけでもいいという。

皮膚科医で「マノメディカルクリニック」(東京)の院長、馬野詠子さんは、加齢で不足する

皮脂を乳液やクリームで補うことを勧める。

塗るタイミングは、入浴直後が最もよい。「水分を蒸発させないように、油分の含まれた

乳液やクリームで表面を覆います」

乳液やクリームの種類によって、含まれる油分の量が違う。油分が多ければ多いほど乾燥を

防ぐ力は強いが、その分、べっとりした塗り心地になる。肌の乾燥の度合いや好みに応じて

選ぶとよい。

乳液は比較的油分が少なく、さっぱりしていて伸びがよいので、少量で広範囲に塗ることが

できる。乳液では乾燥を防げないと感じたら、保湿クリームを使う。最も油分が多いのは

ワセリンだ。

「入浴後、服を着てしまうと、クリームを塗るのが面倒になるので、クリームを脱衣所に

置いておき、さっと塗る習慣をつけましょう」と、馬野さんは話す。

■日常生活で乾燥肌を防ぐポイント

 <入浴

 ・熱過ぎる湯、長湯を避ける

 ・ゴシゴシこすらない

 ・乾燥しやすい部分は、湯で流すだけでもよい

 <衣類

 ・肌着はゆったりしたサイズで木綿、絹のものを選ぶ

 ・毛羽立ちのある服は避ける

 <室内の環境

 ・暖房を強くし過ぎない

 ・適度な加湿を心がける

 <就寝時

 ・電気毛布は使わない

  (種井さんの話をもとに作成)

 

(2014年11月14日 読売新聞)

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よい眠りのため、どんな薬よりも効く「あの光」

2014年11月21日 | 健康情報

◆美肌づくりのホルモンや脂肪燃焼のホルモンが出る

睡眠の機能は、体への作用と脳への作用に分けて考えると理解しやすい。

体への作用で活躍するのは、睡眠中に分泌されるホルモンだ。まず、寝入った直後から

3時間ぐらいの間にどっと出てくるのが「成長ホルモン」。その名の通り、子どもの体内

では、体を育てる働きをする。大人にとっては体の「修復」を担ってくれるホルモンで、

「特に、細胞分裂が盛んな肌の新陳代謝を支えます。美肌づくりに欠かせません」。

夜明けが近づくとぐーっと増えるのが「コルチゾール」。このホルモンには、体脂肪を分解

してブドウ糖に変える働きがある。これで血糖値が高まるので、目覚めたときから体も頭も

働く。「脂肪燃焼」+「目覚めスッキリ」という2つの願いをいっぺんにやってくれるので

ある。

一方、脳への作用が「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」。眠っている間に、この2種類の睡眠が

交互に表れ、日中の活動で疲労がたまった脳をメンテナンスする。

ノンレム睡眠の間は脳の活動が低下するので、従来は脳の休息時間と考えられてきたが、

「最新の研究では、このときに記憶が固定化するともいわれています。単に休んでいるわけ

ではないようです」。

「体の修復」「脂肪燃焼」「目覚めの準備」そして「記憶」。睡眠中の体はいろんなことを

やっている。こんな働きがまっとうされてこそ、「よく眠れた」と実感できるのだ。

◆朝日を浴びるのが薬よりも効果的

自治医科大学講師の西多昌規さんによると、睡眠の機能を特に左右するのは最初の

2~3時間、成長ホルモンが出て深いノンレム睡眠が表れる時間帯だという。

「睡眠時間が短くても、最初の深い眠りがきちんと取れていれば、十分に質の高い睡眠と

いえます」。一方、うつ病の人などでは、睡眠時間が長くても、最初の深い眠りがはっきり

しないことが多いという。そういう状態では眠った気がしないし、肌も荒れやすいようだ。

それでは、最初の3時間を充実させるには何が大事なのだろう?

「一番いいのは、朝日を浴びること。どんな薬よりも、これが一番効きます」

睡眠は、体内時計と連動している。体の中の時計が「今は朝」「今は夜」とクリアに時を

刻んでいることが、質の高い睡眠を得るために何よりも重要。

そして、1日の中で、体内時計をリセットする最大のチャンスが、朝の光なのだ。

「時差ボケになると時計が狂い、深い眠りが表れにくくなります。海外に行くと、なかなか

スッキリ眠れないでしょう?」

逆に、夜遅くに強い光を浴びるのは最悪。「夜中までパソコンを見ているような生活は、

てきめんに眠りの質を下げます」

 

(2014年11月9日 日本経済新聞)

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1200万人!目の現代病 危険な目ヤニ発見ワザ 

2014年11月20日 | 健康情報

◆加齢黄斑変性について

加齢黄斑変性は、網膜の中心にある黄斑がふくらむことで、視野の中心が見えなくなったり、

ゆがんで見えたりする病気で、その後失明する危険性もあります。

欧米では失明の原因が第1位の病気で、日本でも近年患者数が増え、1200万人以上が

加齢黄斑変性の予備軍であることがわかってきました。

加齢黄斑変性は、前兆段階だと見つけにくく、しかも1年足らずで黄斑がふくらむことが

あるため、たとえ定期的に人間ドッグを受けていても、発見できない場合があります。

ただ、眼科で眼底検査を受ければ、加齢黄斑変性になりやすいかどうかを知ることができ

ます。

※加齢黄斑変性の前兆(ドルーゼンの有無)の診断が行われる人間ドッグもあります。

◆加齢黄斑変性の予防法について

加齢黄斑変性を予防するには、目の中の黄斑色素を増やすのが重要です。

黄斑色素は、緑黄色野菜に含まれているカロテノイドという栄養素なので、緑黄色野菜を

日常的に摂取するのが予防に不可欠です。

目の中のサングラス機能をアップさせる緑黄色野菜

※カッコ内は、単品でとる場合の1日の摂取量の目安です
ほうれん草(1/3束)・小松菜(1/3束)・チンゲンサイ(1/2束)・ブロッコリー(1株)

カロテノイドの一種、ルテインを含む緑黄色野菜で、これらの野菜は少量の油と一緒に

とると吸収率がアップします。

抗酸化機能をアップさせる緑黄色野菜

ビタミンC:パプリカなど
ビタミンA:にんじん、春菊など
ビタミンE:かぼちゃ、パセリなど

ルテインを含む緑黄色野菜と組み合わせて食べると、より予防効果がアップします。

ほかに、牡蠣(かき)や煮干し、焼きのりなどに含まれる亜鉛にも抗酸化作用があります。

◆加齢黄斑変性の治療法について

加齢黄斑変性は、目の玉に注射を打つ治療が行われており、最近、治療法の開発が進んだ

おかげで、黄斑の変形を約90%改善します。そのため、視界のゆがみが改善されるだけ

でなく、視力改善効果も期待できます。

目の玉に注射というと怖い気もしますが、注射針は、最も細い針が使われ、点眼の麻酔薬も

使うので痛みはほとんどありません。また眼球の上部から注射するので、針が刺さるところは

見えず、数秒で終わります。治療は根治療法ではないので、失明を防ぐには継続的に治療を

受けるのが原則になります。

 

(2014年11月19日 ためしてガッテン)

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1日8000歩と筋トレを習慣に 高齢者の寝たきり予防

2014年11月19日 | 健康情報

 

「高齢者がいつまでも元気に健康を維持するには、脳と動脈と筋肉をどう若返らせるかが

キーポイントだ。それに必要なのが有酸素運動と筋トレだ」と筑波大学の久野譜也教授は

指摘する。有酸素運動とはウオーキングやジョギングなど比較的時間を継続してできる

運動のことだ。

日本人の高齢者が寝たきりになる原因は認知症、脳卒中、転倒・骨折の3つが大きな比率を

占めている。久野教授が言及した脳は認知症にかかわる。動脈硬化などは脳卒中につながり、

筋肉が衰えれば転倒して骨折する恐れも高まる。これらを改善できれば、寝たきり予防にも

役立つと期待できるわけだ。

有酸素運動は血管の健康にとって重要で、筋トレはもちろん筋力の維持につながる。

脳と認知症に関しては運動でアルツハイマー病が治るという意味ではないが、一部の軽度

認知症では有酸素運動と筋トレの組み合わせが予防に有効という研究報告も世界的に

出てきているという。

日ごろ何もしていない高齢者にとって手軽な有酸素運動は歩くことだろう。

目標はまず1日に合計で8000歩だ。これは一度にまとめてでなくても、細切れに分けて

でもよいという。毎日8000歩である必要もなく、1週間の合計でみても構わない。

日によってばらついても、1週間の合計で8000歩の7日分の5万6000歩に達すればよい

そうだ。

高齢者は病気の予防だけでなく、生活の機能を維持することも課題になる。

「生活機能はやはり移動能力が大きい。移動能力はすなわち筋力なので、歩くだけでは

だめだ」と久野教授は筋トレの重要性も説く。筋肉はエネルギーを消費する基礎代謝に

大きく影響しているので、筋肉が減ると肥満につながる恐れもあるという。

 

(2014年11月16日 日本経済新聞)

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呼吸改善&代謝アップ“究極のドローイン”

2014年11月18日 | 健康情報

年齢を重ねると、呼吸の8割を担う筋肉「横隔膜」や、横隔膜を動かすおなかの筋肉が衰え、

呼吸が浅くなりがちです。そうすると、息切れしやすく、そして、酸素を十分に体内に

取り込めない疲れやすい体になってしまいます。

「究極のドローイン」とは、おなかを引っ込めるドローインで横隔膜をしっかりと動かし、

腹式呼吸で深い呼吸をするというものです。

◆入門編 寝ているだけで“横隔膜ストレッチ”

横隔膜の構造に詳しい文京学院大学・保健医療技術学部・教授 柿崎藤泰さんによると、

横隔膜は本来ドーム状にですが、年齢とともに平たくなり、動きが小さくなることが、

浅い呼吸の原因になっていると言います。

横になりながら、横隔膜を本来のドーム状に伸ばして、深い呼吸ができる方法

・用意するもの・・・バスタオル、イス
仰向けになって、ひざが90度になるようにイスに足をのせ、お尻の下にバスタオルを

置きます。高さは5~10センチが目安です。

お尻の位置を高くすることで体に傾斜ができ、内臓が重力によって頭側に移動します。

そのとき、内臓が横隔膜を押し上げるため、横隔膜がドーム状に伸びるのです。

柿崎さんによると、1日5分、この姿勢を保つと横隔膜がストレッチされ、深い呼吸が

しやすくなることが期待できるそうです。

※腰に問題がある人は医師にご相談ください。

◆初級編 横隔膜をフル活用した腹式呼吸

目標時間を決めて腹式呼吸をする

イスに座り、床に時計を置き、前屈みで時計を見る姿勢になります。

10秒吸って、10秒吐いて、10秒楽な呼吸で休む。それを3分間繰り返します。

●呼吸のポイント
1.口の形は、うどんを1本吸うような形にする。
→口を細くすぼめて、少しずつ息を吸うことで横隔膜に負荷をかけます。

2.息を入れる場所を意識する。
→おへそから3センチ下の辺りを中心に膨らませます。

このとき、ドローインをするときに活躍するおなかの筋肉、腹横筋で横隔膜を動かします。

おなか(腹横筋)を緩めると横隔膜が下がり、たっぷりと息を吸うことができます。

おなか(腹横筋)を引っ込めると横隔膜が上がり、息をしっかりと吐くことができます。

太もも上げで腹式呼吸をする

太ももを高く上げておなかを圧迫し、かつ、このとき、自然と腹横筋が縮まるため、

横隔膜が押し上げられ、息をしっかりと吐けるようになります。

太ももを上げるときに息を吐き、太ももを下ろすときに息を吸います。

歩くときにも太ももを高く上げると、同様の横隔膜のトレーニングになります。

※太ももを上げる腹式呼吸は、腹圧がかかるため、妊娠中の方は行わないでください。

管井秀憲さん(声楽家・ボイストレーナー)ワンポイントアドバイス

横隔膜を使って腹式呼吸ができているか、発声で確認するとき、口の形を「お」にする

ことがオススメです。

口と肺をつなぐ気道の形と「お」の形が似ているので、抵抗が少なく、吸い込んだ空気を

むだなく、楽に出すことができます。

 

(2014年11月18日 あさイチ)

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クサい人は肝臓の調子が悪い!?

2014年11月17日 | 健康情報

行き過ぎた糖質制限ダイエットが
肝臓にダメージを与えていた!

肝臓に悪いのはお酒」……そう考えてしまいがちですが、肝臓に悪い食習慣、それは

お酒の飲み過ぎだけではありません。暴飲暴食はもちろん、同じお店で同じものばかり

食べているのも、仕事最優先で欠食をしがちなのも、みな、肝臓に負担をかける食習慣

です。そして、「食べない」こともまた、肝臓に負担をかけるということをぜひ頭に入れて

いただきたい事実です。

肝臓の仕事は、アルコールの解毒だけではありません。ジムに行ってせっせと励んでいる

筋トレ、その筋肉づくりを支えているのも肝臓。肝臓は栄養素の分配、貯蔵には欠かせ

ない役割を担っています。

炭水化物抜きダイエットは、確かに痩せます。でも、そこで調子に乗っていたずらに

糖質カットをしすぎるその行為が、肝臓にダメージを与えることだってあるのです。

最近ではすっかり悪者になりがちな糖質ですが、事実、三大栄養素のひとつであることに

変わりはありません。

P(Protein)F(Fat)C(Carbohydrate)バランスは大事ですし、三大栄養素である

タンパク質、脂質、炭水化物のどれが欠けても身体は正常に機能できません。しかも、

日本人の食事摂取基準では、総エネルギーに対する糖質のエネルギーは50~70%が

目標値とされています。「え、そんなに!?」という量なのです。糖質は、脳や筋肉が働く

ためのエネルギー源になるのはもちろん、体温の維持にだって欠かせません。

肝臓が正常に機能するにも、糖質は必要です。

だから、極端な糖質カットがおこなわれれば、肝臓は身体のタンパク質を糖にかえてまで

エネルギー源にしようとします。でも、そうすると、肝臓のタンパク質が不足することに…。

そして、中性脂肪の合成、その運搬に必要な分までが不足して、中性脂肪が肝臓にたまって

いき、脂肪肝になってしまうのです。

体臭は肝臓の処理能力不足が原因に!
肉より魚、揚げ物より焼き物を選ぼう

肝臓に負担をかけない食生活の基本ルールは、低脂肪高たんぱく。基本的にはお肉よりは

お魚を、揚げ物よりも焼き物を選ぶ、というように動物性脂肪の摂り過ぎには注意が必要

です。ただ、肝臓が弱ってくると、脂質代謝が悪くなるためか、脂っこいものが無性に

食べたくなるという魔のサイクルが起きやすくなる傾向が見られます。

疲れが蓄積している感覚があったら、おもいきって1週間ほどのリセット期をつくって、

できるだけ油ものを遠ざけて魔のサイクルを断ち切りたいものです。その際、揚げ物では

ない、と思っても、外食でいただく、チャーハン、ラーメン、ギョウザなどはラード

(豚の脂)を多用していて、体を臭わせる原因となるので気をつけましょう。

朝に納豆を食べたとき、口からは納豆の臭いがしますよね。その臭いの主体は息です。

胃腸での消化に時間がかかる場合にはこのように「逆流性の口臭」が生じます。

さらに肝臓での代謝機能が低下してくるとその食べ物の臭いのままの呼気が強くなりますし、

時には体臭として感じられることも増えてきます。

肝臓はろ過する役割を担っています。血液を浄化するろ過機能が低下すれば、血液が

汚れてしまい、ドロドロな脂分の多い血液が滞る状態を招きます。そうなると出てくるのが

肩こりや首のこり。肩こりなどをいつもの小さな不調、と見逃さず、そのおおもとの原因を

探ってみてください。

加工度の高い食品は肝臓に負担!
お馴染みのシジミが臭い対策に

肝臓や肝臓内で働く酵素はタンパク質でできているため、肝機能の回復にはタンパク質が

欠かせません。ですから、脂肪の多い部位や調理法には気をつけながらも、肉や魚、

乳製品、卵、大豆製品などのタンパク質を積極的に摂る必要があります。

その際、ハンバーグよりもステーキ、さつま揚げよりも焼き魚、というふうに、

タンパク質が原型に近いものを選ぶのがベスト!加工する際においしくするために加え

られるような余分な脂肪分や糖分を避けることができます。

また、加工度の高いものは着色料や防腐剤などの添加物が多く含まれているので、

解毒をする肝臓に負担がかかります。有害な代謝産物や化学物質などを分解するのも

肝臓の仕事。

シジミが肝臓の働きを良くすることは知られていますが、シジミの良質なタンパク質や

ビタミンB12は肝臓の働きを強くする、臭い対策には強い味方なのです。

かぼちゃなど風邪に有効とされるカロテンは肝機能を強化する働きもあるのです。

りんごに含まれる食物繊維の一種、ペクチンは、腸内環境をよくするとともに肝臓を

キレイにするともいわれています。

唾液には口の中の雑菌の増殖を抑える働きがあるので、一日二食になってしまったり、

ダイエットで極端に食事の量を減らすと、唾液の分泌量が落ちて口臭にも結びつきます。

「体臭も口臭も…」という臭いのWパンチはなんとしてでも防ぎたいものです。

 

(2014年11月17日 DIAMOND on line)

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入浴中の高齢者、心肺停止9千人 寒暖差で血圧急変

2014年11月14日 | 健康情報

冬場は高齢者の入浴の際に寒暖差に注意を――。高齢者の健康を守るための研究を

続けている「東京都健康長寿医療センター」が呼びかけている。

血圧の急変で入浴中に心肺停止になるお年寄りが目立っているという。

センターが今年3月に公表した47都道府県の消防本部へのアンケート(全785本部の

うち634本部が回答)では、入浴中に心肺停止し、救急搬送された65歳以上の高齢者が

2011年に9360人にのぼった。

男性4654人、女性4706人だった。年齢別では、80歳以上が5386人と約6割を

占め、70歳代が3257人、65~69歳が717人。月別では1月が最多の1759人で、

12月が1722人と冬が多く、最少は8月の165人だった。

センターの高橋龍太郎副所長は「寒暖差での血圧の急変化が大きな原因」と語る。

冷えた体で入浴し、血管が緩んで血圧が急に下がって脳に血液が流れにくくなり、

意識障害を引き起こす。そのまま水死する場合もある。また、長く高温で入浴すると、

発汗して血液量が減り、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞の引き金になりうるという。

高橋副所長は「冬場は脱衣所が寒いままの場合が多い。入浴前には脱衣所を暖めるなど、

部屋との温度差を小さくすることが必要」と指摘する。

入浴死を防ぐためのポイント

・脱衣所に小型暖房機を置くなどして部屋や浴室との温度差を小さくする

・入浴前にシャワーを出して浴室を暖める

・脱水状態を防ぐため、入浴前後にコップ1杯の水を飲む

・入浴中は家族がこまめに声をかける

・お湯の温度は41度以下でぬるめに

(東京都健康長寿医療センター研究所などから)

 

(2014年11月12日 朝日新聞)

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