男性の3割、女性に至っては7割の方が自覚しているという調査結果もある「冷え症」。
「北里大学」の伊藤剛(いとう・ごう)医学博士によると、「ただ単に“体温が低い”というだけ
では冷え性とは呼べない」のだそうです。冷え症というのは「体温が下がって体が冷える
ことを“苦痛(不快)である”と脳が感じる症状」であるといいます。また、一口に冷え症と
いっても、手足が冷える「四肢末端型」や、お腹の中が冷える「内臓型」など、様々なタイプが
あるのだそうです。
伊藤医学博士によると、足裏の温度の目安は「30℃」で、それを下回ると“冷え気味”と診断
されるのだそうです。
『“お尻のコリ”が“冷え症”の原因となる?』
この下半身型冷え性は「足の血流が悪化することで起こる」そうですが、「その原因は、
お尻にある“梨状筋(りじょうきん)”という筋肉が凝り固まってしまうことである」と
伊藤医学博士は指摘します。
梨状筋の下には「足の血流をコントロールする神経」が走っているのだそうです。
ところが梨状筋が硬くなると、その神経が圧迫されて足の血流が悪化してしまうといいます。
その結果、「血液が運んでいる“熱”までも不足気味となり、下半身型冷え症になってしまう」と
伊藤医学博士は警鐘を鳴らします。
伊藤医学博士によれば、梨状筋が凝り固まってしまう原因としては、「立ち仕事を長時間行う」
「ソファでふんぞり返るような姿勢を長くとり続ける」等による“梨状筋の酷使”が考えられのだ
そうです。また、梨状筋もその他の筋肉と同じく「老化によって収縮する」ため、“加齢”という
のも硬直の原因になるといいます。
(2015年1月19日 モーニングバード)
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