源氏物語を読んできて（出家）

出家 （しゅっけ）

　俗世を捨てて、僧になり仏教の修行をすること。
男性は剃髪（ていはつ：坊主にする）し、女性は尼削（あまそぎ）にする。衣装は僧衣とし、僧用に決められた地味な色の物を着る。

　飲酒や婚姻など禁止される。

　在人出家（ざいじんしゅっけ）：俗世のまま仏と縁を結ぶこと。僧姿にはならず、五戒（ごかい：殺さない・盗まない・邪淫しない・うそつかない・酒飲まない）を守る生活をする。
　重病などのさい、回復のために行うことが多い。

◆写真　藤壺中宮の尼姿、袈裟に数珠を持っています。
　　　　装束の色目も決まっていました。
　　　　この頃は、自宅に仏間を設えてお勤めをしているようです。

　　風俗博物館より