日本には工業用資源が乏しい。そのため石油や鉄鉱石などの鉱物資源等を外国から輸入し、高度な技術で加工製品化し、世界各国に輸出して経済を発展させるしか国力を伸ばす術がない。わたしたちの世代には、小学の社会科教科書で教え込まれた常識でした。
高度経済成長期を迎えた日本の産業は、製鉄や造船そして少し遅れて家電など、目覚ましい発展を遂げました。1962年に進水竣工した世界最大のタンカー日章丸は、国民の誇りでした。それから半世紀、かつての資源神話という常識は崩れつつあるようです。
先日の日経新聞記事には驚きました。日本の木材、スギやヒノキの輸出が昨年比倍増しているのです(日経8月17日夕刊)。お山の邪魔者扱いを受けている杉と檜。戦後の林野行政の最大の失敗とされる植林の丸太が、大量に輸出されているのです。花粉症に悩むひとには朗報のはじまりかもしれません。
日経記事では「1~6月は杉、ヒノキなどの丸太輸出量が前年同期比で倍増し過去最高に達した。戦後に植林した木材が伐採期を迎え…」。輸出データをみても2010年から毎年数割ずつ増えています。輸出先は中国、台湾、韓国が主。韓国は木材資源の乏しい国ですが、一方の「中国は環境破壊や砂漠化防止の観点から伐採を制限し、木材は輸入に頼っている。これまでは北米産やロシア産が多かったが、北米産丸太価格が米国の好調な住宅着工を受けて高騰。ロシア産の出材が安定しないこともあり、日本産に関心を高めている」
丸太輸出は一例ですが、実は日本はさまざまの資源にめぐまれた国ではないか? 近ごろ抱いている疑問です。資源大国日本について、これから時々考えてみようかと思っています。
<2013年8月20日>
高度経済成長期を迎えた日本の産業は、製鉄や造船そして少し遅れて家電など、目覚ましい発展を遂げました。1962年に進水竣工した世界最大のタンカー日章丸は、国民の誇りでした。それから半世紀、かつての資源神話という常識は崩れつつあるようです。
先日の日経新聞記事には驚きました。日本の木材、スギやヒノキの輸出が昨年比倍増しているのです(日経8月17日夕刊)。お山の邪魔者扱いを受けている杉と檜。戦後の林野行政の最大の失敗とされる植林の丸太が、大量に輸出されているのです。花粉症に悩むひとには朗報のはじまりかもしれません。
日経記事では「1~6月は杉、ヒノキなどの丸太輸出量が前年同期比で倍増し過去最高に達した。戦後に植林した木材が伐採期を迎え…」。輸出データをみても2010年から毎年数割ずつ増えています。輸出先は中国、台湾、韓国が主。韓国は木材資源の乏しい国ですが、一方の「中国は環境破壊や砂漠化防止の観点から伐採を制限し、木材は輸入に頼っている。これまでは北米産やロシア産が多かったが、北米産丸太価格が米国の好調な住宅着工を受けて高騰。ロシア産の出材が安定しないこともあり、日本産に関心を高めている」
丸太輸出は一例ですが、実は日本はさまざまの資源にめぐまれた国ではないか? 近ごろ抱いている疑問です。資源大国日本について、これから時々考えてみようかと思っています。
<2013年8月20日>
いま新刊『里山資本主義』を読んでいます。これを書きましたら、またアドバイスをお願いします。
民有林や国有林にも仕事柄、入っていますけど、まあ酷いものです。特に国有林などは林野庁の方針がコロコロ変わりますので,難儀していますw