中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

理容を評論する

2012-05-30 11:03:13 | 雑記
 ようやく時間に余裕ができたので、床屋へ行きました。・・・無精なので、すぐに理由をつけては先延ばしにしていただけでもあります。要するに、床屋はあまり好きじゃないんです。

 
 ということで、こだわらない私の行きつけは「カットのみ千円」の店。理容学校を出たばかりなんじゃないかと思われるような若者をたくさん使っている、薄利多売系のお店です。


 若者たちは、確かに慣れてはいないものの熱心で、「千円だから・・・」と、手を抜くことはありません。そういう真摯な態度を見て、爽やかな気持ちになることもあります。

 一方「店長」はいつも店内をブラブラしている感じで、まかせっきり。ほとんどハサミを持たない。よほど混んだときだけ、しぶしぶ出てきます。そして、力の抜けきった「必要最小限」の仕事をするのです。


 さて、仕上がりはどちらの方が良いかというと・・・

 私は多少残念な気持ちで、軍配を店長に上げてしまうのです。

 すごい腕を持っているわけではありません。古い基礎と長年の経験のみ。しかし「無駄な張り切り」が無い分だけ、わずかに上なんです。

 「お客様とは一期一会。入れるハサミの一つ一つに、持てる力すべてを注ぎ込んで切るべしっ!」
みたいな若者は客の立場から言わせると、残念ながら鬱陶しい。しかも、時間がかかるし切りすぎる。「安心して、ふつうのサービスを受けたかっただけなんですけど」という気になってしまう結果に終わることが多いんです。

 もちろん、やる気ない方がいいとは思いません。


 力まず、しかし誠実に・・・難しいところですね。そして、千円しか払わないくせに偉そうな事を申しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする