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ブログ 「ごまめの歯軋り」

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石原慎太郎氏 神戸大震災時の死者増大を自衛隊導入時期の遅れに帰す

2007年04月09日 | 時事問題
asahi.com 2007年04月09日06時11分
阪神大震災「首長判断遅く2千人犠牲」 石原氏が発言
石原慎太郎氏は8日夜の会見で防災策に触れ、「神戸の地震の時なんかは(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなったわけですよね」と発言した。阪神大震災の被災地で反発が出ている。
震災時の兵庫県知事、貝原俊民氏(73)は「石原さんの誤解。たしかに危機管理面で反省はあるが、要請が遅れたから死者が増えたのではない。犠牲者の8割以上が、発生直後に圧死していた」と反論する。
震災後に同県の初代防災監を務めた斎藤富雄副知事(62)は「全く根拠のない発言で、誠に遺憾。将来の備えのためにも、過去の災害を適切に分析してほしい」。神戸市に次ぐ被害を受けた同県西宮市の震災時の市長、馬場順三氏(81)は「震災を実際に体験していないから言える発言ではないか」と語った。

事実無根と地元兵庫県は猛反発 石原氏の狙いは自衛隊のメリット強調
石原慎太郎の言い分は、自衛隊派遣要請が遅れたから犠牲者が増えたといって、自衛隊アレルギーをなくすることが目的である。私はむしろ当時の村山内閣の情報対応があまりに杜撰だったという印象が強い。事の重大さを知らなかったあの間抜けた内閣の対応は滑稽というよりは悲劇であった。時間ごとのニュースでしだいに被害の規模が拡大し、その日の昼ごろには恐ろしい惨事である事が判明した。そして火事が発生し手がつけられない状態となった。石原氏の言う自衛隊云々はタラレバ発言で、当時の担当者の心情を逆なでするものである。暴言の石原氏、又かと言いたい。

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こんばんわ (kju96)
2007-04-11 02:16:44
関東大震災の時、時の東京市長後藤新平は、東京復興に
国の予算の3分の1を要求しました。東京を世界一番の都市にしようと世界中の専門家に呼びかけました。
しかし、大風呂敷と言われ、予算は6分のⅠになりましたが、その時、実施した東京の復興計画の一部を真似た
神戸の都市計画。阪神大震災の時、その場所だけは無事だったんでしたね。 後藤新平の計画は素晴しい計画で、実施していればと考えるとワクワクします。
要求通りに国家予算を復興に回していたら・・戦争にもならなかったのではないでしょうか。
石原慎太郎にもう一度、姿勢を問いたいですね。

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石原都知事発言 (ごまめ)
2007-04-11 08:17:11
拝承。
後藤新平の都改造計画については、無知にして知りません。調べてみます。文献あれば教えてください。
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こんばんわ (kju96)
2007-04-12 01:34:09
参考までに
郷仙太郎「後藤新平 行革と都市政策の先駆者」
星新一「人民は弱し、官更は強し」
など、後藤新平の著書もいくつかありましたが
忘れました。
台湾府の話など面白かったような記憶があります。
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