像高さ280cmの木像 平安時代の作 国宝 定朝風の作品
法界寺
藤原氏の北家にあたる日野家の菩提寺で、1051年(永承6)日野資業が薬師如来像を造って、日野家伝来の小像の薬師如来を胎内に収め、薬師堂を建立して寺とした。日野一族には、かの浄土真宗の開祖親鸞や日本史を彩った女達の一人日野富子等がいる。阿弥陀堂(国宝)は、藤原時代に起こった浄土教の流行や、末法思想等の影響で各地に建てられた阿弥陀堂建築の一つで、堂内には定朝様の丈六の阿弥陀如来像(国宝)が、安置され、周りには、これも絵画史上貴重な天人の壁画(重文)が描かれ、さながら現世の極楽浄土の世界を表している。