ブログ 「ごまめの歯軋り」

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読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月23日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第47回 -副腎髄質細胞ー

発見者・研究者 :高峰譲吉・上中啓三(1901)
存在する組織 :副腎髄質
細胞の構造と機能 :副腎髄質にはアミン系の物質アドレナリンを生産するA細胞とノルアドレナリンを生産するNA細胞とがある。またペプチド系のホルモン「エンケファリン」を生産する。エンケファリンはアドレナリンと同時に分泌される麻酔性ペプチドである。攻撃性のアドレナリンと癒し系のエンケファリンの相乗作用で人はストレスに頑張れるのである。副腎髄質細胞は発生学的には交感神経ニューロンと仲間である。上の図にはNGF神経成長因子によってニューロンになった副腎髄質細胞を示す。

(つづく)