ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月06日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第30回 -果粒球ー

発見者・研究者 :P・エールリッヒ
存在する組織 :全身
細胞の構造と機能 :果粒を持つ白血球は好酸球・好塩基球・好中球に分けられる。白血球の70%は好中球で偽足で動き回る。走化因子に誘われて血管をすり抜け全身に移動する。上の図は走査型電顕写真で、走化因子FMLPに刺激された好中球(緑に着色)が内皮に付着し1匹は内皮にもぐりこんだ様子を示す。好中球は炎症の場所に移動し細菌や異物の処理にあたる。

(つづく)