ブログ 「ごまめの歯軋り」

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読書ノート 目で見る科学1 藤田恒夫・牛木辰夫著 「細胞紳士録」 (岩波新書カラー版 2004年3月 )

2014年03月21日 | 書評
さまざまな形態と機能を持つ57の細胞の顔 第45回 -脊髄神経節細胞ー

発見者・研究者 :ラモニ・カハール(1891) 大塚正徳(1980)
存在する組織 :脊髄神経節
細胞の構造と機能 :知覚ニューロンの集合場所である脊髄神経節は、発生学的に脳や脊髄由来のニューロンではない。上の図に、丸い脊髄神経節細胞ニューロンから伸びた突起に2個のシュワン細胞がこぶを作っている。突起は一つは脊髄へ一つは末梢へつながる。末梢神経は知覚の終末につながっている。脊髄神経節細胞が分泌するサブスタンスPが神経節から脳への伝達物質であることを発見したのが大塚である。

(つづく)