佐渡庄やさんを出た後、僕はこの民宿の近くにある椎泊神社を訪ねてみた。真新しい灰色の鳥居をくぐると百数十段以上はあろうかと思われる石段が眼の前に立ちはだかっていた。この階段を登りきった所に椎泊神社の本殿がある。周囲は竹林で初秋のそよ風に木々がさわさわと揺れていた。右手に能舞台らしきものがあった以外、さほど印象に残る神社ではなかったが、鳥居の裏に刻まれた「石工 藤田建設興業」という文字を見つけた時に面白いと思った。佐渡には各集落に必ず一つの社がある。と言うことは鳥居は集落の数以上あると言うことになる。当然歳月を経ればこれらの鳥居は古くなり新調を余儀なくされる。新調代は集落の氏子が出し合うのだろうが、毎年どこかで鳥居の建て替えが行われているのではないだろうか?従って、鳥居建設を請け負う建設会社には一定の需要があると考えるのが普通だろうと、僕は思った。墓石屋に一定の需要があるのと同じように。
佐渡庄やさんを出た後、僕はこの民宿の近くにある椎泊神社を訪ねてみた。真新しい灰色の鳥居をくぐると百数十段以上はあろうかと思われる石段が眼の前に立ちはだかっていた。この階段を登りきった所に椎泊神社の本殿がある。周囲は竹林で初秋のそよ風に木々がさわさわと揺れていた。右手に能舞台らしきものがあった以外、さほど印象に残る神社ではなかったが、鳥居の裏に刻まれた「石工 藤田建設興業」という文字を見つけた時に面白いと思った。佐渡には各集落に必ず一つの社がある。と言うことは鳥居は集落の数以上あると言うことになる。当然歳月を経ればこれらの鳥居は古くなり新調を余儀なくされる。新調代は集落の氏子が出し合うのだろうが、毎年どこかで鳥居の建て替えが行われているのではないだろうか?従って、鳥居建設を請け負う建設会社には一定の需要があると考えるのが普通だろうと、僕は思った。墓石屋に一定の需要があるのと同じように。