私はテレビを見ないので知らなかったのだが、
某洗濯洗剤のCMで、SMAPの草剛くんが、
「毎年、妻の誕生日に洗濯機の大掃除をしてあげる」
という夫を演じているのがある(とのことだ)。
これが、女性の皆さんの間で、割と評判が悪いらしいのですね。
『してあげる』という恩着せがましさがイヤだ、とか、
妻の誕生日だから洗濯機の大掃除、という発想がヘン、とか、
本当に感謝があるのなら、いつでも気づいたときに普通にやるもの、
一年に一度こういうことをすればチャラ、とはどういうつもりか、
それよりプレゼントを贈るべき、等々、等々。
だが、私がこのことから考えたのは、別のことだ。
私は、多分、主人が、あの巨体で(爆)
「たまにはワシが、洗濯機、掃除したるけえ」
とやってくれたら、単純に、助かる。嬉しいと思う。
そこにあるのは、ただただ、主人の善意以外の何物でもあるまいよ。
だが、私がそう思うのは、ひとえに主人のキャラが理由なのだ。
この人は、一人暮らしをしていた割には、日常生活がルーズだ。
自分では部屋の掃除も滅多にしない。
が、そのかわり、私が掃除していなくても、
すぐに文句を言ったりは、しない。
私がときどき、テッテー的に片付けたりすると、
「うわー、キレイになっとる!!おかーちゃん、天才!」
と喜んでくれたりする。なんてキモちがいいんだろうか。
これが、あの、じーちゃんだったりしてご覧なさい。
三回忌が済んで思い出すのがこういうこと、というのが申し訳ないが、
家事全般、私なんか逆立ちしても叶わないほど能力が高かったのだ彼は。
そんな、その気になればスーパー主夫が務まる男性がですよ、
「よしこさんの誕生日じゃけ、洗濯機、掃除しちゃろう」
などと言い出したひには。
ボロ洗濯機でも新品みたいになって蘇るだろうが、アトが大変だ。
このような人の場合は、最初は善意で出発しているのに、結果的に、
「ヨメの家事の不行き届きをことごとく指摘し、やり直してやった」
という困った事態になって、終わるのだ。私は幸せにならない。
私は、きっと、掃除されている最中の洗濯機のまわりを、
なすスベもなく、うろうろと巡り続けることだろう(--#)。
草剛くん演じる「夫」が、どちらのタイプかは、わからないが、
家事能力が低く、普段は全くマメでない夫のほうが、
主婦にとっては、結局は、有り難いのではなかろうかと私は思う。
一家に主婦(夫)は二人も要らないのに、
能力の低いほうが主婦(夫)をしている、というのはキツい。
「んもう、ダンナなんか、なーんもやってくれないんだから!!」
と言っていれば済むなんて、実に楽ですよ奥さん。
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