転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



以前書いたように、私は、ちょっとしたアンネ・フランク・マニアだ。
現在、流通している『アンネの日記』(文藝春秋社刊)は
深町真理子氏による新訳版とも言えるもので、
これの前に、戦後すぐに皆藤幸蔵氏の訳で出た旧版があって、
それの初版本を、私は長い間探していた。

これまで私は、同じ皆藤氏の旧版のうちでも
昭和50年に出た改訂版のほうしか持っていなくて、
初版がどういうものだったかに、非常に興味があったのだ。
それが、このほど、ついに見つかった。
写真の、『光ほのかに』という邦題のついているのが、その本だ。

正確には、昭和27年に出版された初版第一刷があって、
今回手に入れたのは、それの文庫本バージョンだ。
文庫は昭和29年に第一刷が出ていて、
それの翌年の第三刷にあたるものが、
先日、某ネット・オークションに出品されていたので、落札した。

企画としては文庫サイズとはいえ、ケースがあって、とても綺麗だ。
漢字が旧字体になっているし、言い回しも古めかしいものがあり、
のちの改訂版でかなり細かく手を入れられていることがわかった。
私はこの皆藤氏の書かれた日本語がとても気に入っているので、
初版と改訂版の二種類を較べることが出来るようになったことは
とても嬉しい。

インターネットがなかったら、こういう本を自分で探し出すことは
かなり困難だったと思い、改めて、時代に感謝している(T.T)。

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