転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



そもそもはほかの用事で外出したのだが、その途中、
懐かしさから(高校生の頃私はキリスト教に傾倒していたので)、
カトリック幟町教会の世界平和記念聖堂に立ち寄ったら、
偶然、信者のボランティア活動による施設案内が行われていて、
私はふらふらと申し出に乗って、建物を案内して貰うことになった。

布教先の国の特色や習慣を柔軟に取り入れるのは、
もともとカトリックの特徴だとは聞いていたが、
なるほど、この聖堂には随所に日本的な工夫があり、
たとえば門から聖堂までは神社の参道のように道がついているし
聖堂内の窓のかたちには「松竹梅」がデザインされているし、
ランプは仏教的な蓮の花のスタイルになっていたりするのだ、
ということを、私は初めて知った。

また、祭壇正面のキリストは、普通よくある十字架上の主ではなく、
イエスの復活を象徴する図案のモザイクになっているとか、
被爆地広島に世界平和を祈念する聖堂を建設する、ということで、
地元のみならず、世界各国、他宗教からの協力も得て、
この日本でも有数の大聖堂が建てられたのだ、
等々という説明を聞きながら、告悔室や地下聖堂まで案内して頂き、
最後に、写真左側の塔のてっぺんまで、延々と続く螺旋階段を上った。

階段の途中途中には、神父様が祈りのために籠もられる小部屋や
聖堂のパイプオルガンの演奏席に通じる通路があり、
ノートルダムのなんとか男はもちろん居なくて(^_^;)、
四つある巨大な「平和の鐘」は定時に機械で鳴らされることなど
至れり尽くせりの説明を聞きながらひたすら登った。

建設当時、広島市内のどこにいても見えるようにと、
市内で最も高い位置に設置された十字架が、屋上にあった。
そこから市内が一望できた。
三方を山に囲まれ、残る一方は瀬戸内海で、
広島は美しい街だと改めて思った。

期せずして、素晴らしい午後のひとときを過ごすことが出来た。
もし神の御旨に叶うものであれば、私にもいつか、
天国への道が示されるかもしれない。
これだけの機会を提供して下さったボランティアの方に、
心から感謝している。
キリスト教的に言えば、これもまた神の御計らいであるのだろう。
きょう巡り会ったすべての人、すべての出来事に感謝の祈りを。

この筋肉痛では、明日は脚がワラワラで、歩けないかもしれません。
アーメン。

Trackback ( 0 )



« お受験塾に行く 彼らは、なぜ... »